高橋和義著・幻冬舎アウトロー文庫
勤務地が新宿(区)だったのが一番長く、遊ぶ場所で一番落ち着くのが新宿だったりします。著者の高橋さんは、コマ劇場の角(今はそのはす向かいに移転)にある歌舞伎町交番に勤務されていた警察官で、職務質問で多くの犯罪者を検挙してきた経験を持つ。この本はそんな高橋さんの経験談。
ほっといてもたくさんの成果が挙げられる歌舞伎町交番で、積極的に職質をかけて次々と犯罪者を発見していく。特に覚醒剤の取り締まりに執念を燃やしていていた高橋さんは、次々と覚醒剤所持の現行犯で逮捕していく。
新宿は本当に面白い街です。
西口は都庁、高層ビルをはじめとしてオフィス街。東口は新宿通り、靖国通りには映画館やお店、飲み屋が沢山、そして歌舞伎町は性風俗やいかがわしい飲み屋が無数にある。
歌舞伎町には新宿区役所がある。歌舞伎町は一遍600mのほぼ正方形をしており、広さにして0.34平方キロメートル。ディズニーランドが0.51平方キロメートルだから、ディズニーランドよりも狭い。区役所の数メートル先に風俗店があるなんてところは日本全国探してもそうそうない。
歌舞伎町は危険なところももちろんあるけど、上澄み部分で楽しんでいるうちは決して危ない街じゃない。でもそうして健全な街にしていっているのは、お巡りさんがちゃんと仕事をしているおかげです。

- 作者: 高橋和義
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/12/06
- メディア: 文庫
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