日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「ヤジとボク」

白縫 手塚治虫名作集 (6) (手塚治虫名作集) (集英社文庫(コミック版))
「ヤジとボク」 は月刊少年ジャンプ1975年3月号に掲載された手塚治虫の短編。ずっと探していて、集英社文庫手塚治虫名作集の第6巻「白縫」に収録されているのを知り、中古ネット書店で入手しました。その後すぐにBOOKOFFの100円コーナーにあったのは返す返すも残念でしたが(^^;)。

 知的障害者の少年ヤジローは6年生。兄タロは、弟の為に大学で動物の知能を向上させる研究をしていた。ある日、兄の大学にお弁当を届けに来たヤジローは、兄の部屋にいた実験用マウスを逃がしてしまう。実験用マウスはヤジローのもとにやってきて、ヤジと名付け一緒に住むようになる。ヤジは、母マウス体内にいた16匹分の栄養管を1匹に集約して生まれたスーパーマウスで、自由を得たヤジの知能は、学術論文を読むまでに発達する。 ちょうどその頃、各所で連続爆破事件が発生する。事件現場では必ずネズミの姿が見られる。ヤジだ。ヤジは化学の本を読んで爆薬を作り事件を起こしていた…って話。

 最後がねぇ、泣けるんですよ。
 昭和50年ですから私10歳で、床屋さんに置いてあったジャンプで読んですごく気に入ったのですが、わずか31ページの短編で、その他の手塚作品のように長編ではなかった為、どこにまとまっているのか皆目見当がつきませんでした。
 ある時、何気なく「ヤジとボク」の事を思い出し検索してたら、上述の漫画文庫に収録されていることを知ったというわけ。
 なんと40年以上ぶりの再会でしたが、今観ても全然古くない。手塚治虫はやっぱり天才です。