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「GODZILLA怪獣黙示録」

GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)
大樹連司著・虚淵玄監修

 来月公開のゴジラ映画初の長編アニメ版「GODZILLA怪獣惑星」の前日譚。しかも映画は3部作になるとのこと。
 常に現代もしくは近未来を舞台にしてきたゴジラ映画ですが、今回は2万年後の超未来の地球が舞台。怪獣に蹂躙された地球を後にして他の星に移住を決意。20年かけて到着した目的地は人類が生存するのに適さない惑星で、亜空間航行でやむなく地球に向けて帰還するが、到着した地球は2万年が経っており、ゴジラを中心とした解呪の惑星になっていた。

 「−怪獣黙示録」は、地球がいかにして怪獣達に乗っ取られたかを、怪獣の攻撃に晒された人の証言をもとに構成されています。内容的には、とゴジラをはじめとした平成の東宝怪獣映画を見てきた人がにんまりとするオマージュにあふれています。後半の東宝架空メカ(名前だけのものも)の活躍はやっぱ血沸き肉踊ります。
 
 本格的なアニメーション作品になりそうなゴジラ。その露払いとしては充分な作品。本編が楽しみになってきました。