2017年10-12月期ドラマ。フジテレビ月曜9時。
全10話で最高視聴率が初回の9.0%、最終回は月9ドラマワーストの4.6%、平均視聴率6.7%と惨敗の数字でした。
中卒で学がなく正義感ばかり強い主婦、佐藤智子(篠原涼子)が、TELオペレーターの仕事を解雇されたのと同時に、夫の公平(田中圭)も社内でのもめごとで退職する。正社員になるよりも市議会議員になる確率の方が高い(そもそも確率の問題か?)というところに目を付け、地盤も支援者もないのに立候補。紆余曲折がありながら1話の最後で無事当選をする。新人議員の誕生です。
このご都合主義的、能天気展開に呆れた視聴者は2話目を見ることなく前述の視聴率となったんでしょう。その後2-4話は7.1%、7.5%、7.6%と続き、5-6話は6.9%6.5%と6%台。7-8話は5.8%5.3%と5%台に。最終回前は7.0%に持ち直したものの、最終回はなんと4.8%と最悪な最後だったとか。
ただ、高橋一生、石田ゆり子という脇も気になり、基本1話完結で正義漢と正論だけでどこまで話を進められるのか気になっていたので録画だけしていましたが、下馬評のあまりの悪さに、そのまま消そうか迷っていたくらいでした。
今回インフル休みの為時間はたんまりあったので、HDD整理の為2話以降を期待もせずに見ることに。
結果から言うと、結構面白かったです。「カルテット」だって視聴率的には苦戦(最高視聴率11.0%、最低7.0%平均8.9%)でしたが、毎回楽しみにしてました。視聴率や下馬評はほんとあてになりませんね。
2話は、迂回路建設による公園の取り壊しについての話、3-4話は深夜のコンビニで万引きをした女の子を保護した好青年が誘拐事件として扱われる話から商店街にセーフティネットの"子ども食堂"を市民のみんなと協力して作る話と、身近な問題を解決していて、地味ながら社会的な問題に興味が持てるような話題でした。
その後、事あるごとに対立していた議会のドン犬崎(古田新太)との対立がますます表面化してきて、政界のドロドロしたドラマが展開される。陰謀を仕掛けられた河原田市長(余貴美子・役が「シンゴジラ」の花森大臣とかぶるw)が辞任し、なんと、1年生議員だった智子が市長になる。話の展開が突飛すぎて視聴者置いてけぼりの感がますます強くなります。
そして今度は智子のもとにいわれのない汚職話で窮地に…。
話しそのものは決して悪くないし、最後に視聴者に対して政治の大切さを訴えるというのも良い。惜しむらくは1クールの中に詰め込み過ぎで、これは3シーズンくらい掛けてゆっくりとやればもしかしたら大化けしたかもしれません。
高橋一生の二重生活についてももう少し掘り下げた方が良かったと思うし、デリヘル嬢の莉子(今田美桜)が犬崎の執務室に呼ばれた時の対応も一切なく、写真を渡しただけというのも変な感じで、説明不足のところが多々ある。同期の1年生議員園田(トレンディエンジェルの斎藤さん)、元グラドルの小出未亜(前田敦子)についてももう少し掘り下げることができたと思う。
面白いドラマだっただけに惜しまれます。
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