先日亡くなった大杉漣さんの好きな言葉が「あるがままに」だったそう。
生きていると、人を羨んだり、振り返ってみると自分はなんて駄目なんだろう…と落ち込むことが多い。半世紀以上生きているのに迷いっぱなし。
とはいえ"あの時ああしていれば…"と思ったところで後戻りはできない。人生は不可逆、レモンをかけちゃった唐揚げです。あ、唐揚げにレモン、嫌いじゃないけど。
一方で、結婚して、子どもがいて、なによりとりあえず自分も含めて家族全員健康で、少しは余暇に使える月給と時間があるというのは、充分幸せなんじゃないかとも思います。
結局、こういう生き方しかできなかったことにそろそろ納得してもいい頃なのですが、年に数回、自己嫌悪に陥ることがあります。男として生まれたからには、"身を立て名を上げ"的な面もやっぱり必要だよなぁ、と思いつつもそういう人生ではなかったというのが落ち込む原因。最近の若い人からは、そんなのどーでもいいじゃん、ばっかみたい、と一蹴されてしまうかもしれません。
人生の成功なんて一本道じゃない。目指す峰もひとつじゃない。一人ひとりが違う山を登っているんだから、別に人を羨む必要もないし、自分を卑下する必要もない。山に登るスピードも速い人もいれば遅い人もいる。それでいいってことは分かっているつもりなんですけどねぇ。
あるがままに…って考えるのはとても良い事。あるがままに生きていきます。