日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「怒り」(上)

怒り (上) (中公文庫)
吉田修一著・中公文庫
八王子での夫婦殺人事件の現場に血で書かれた「怒」の文字。容疑者山神の行方は知れず、その1年後山神に似た、沖縄、千葉、東京に現れた3人の不思議な男たちの姿が並行に描かれる。3人のうち誰かが犯人なのか否か。
今、目の前にいる人がいい人なら、過去なんてどうでもいい。本当のそう言い切れるか。そういう問いを投げかけられているような気がします。


 人と付き合っていて、その人の過去を全て知っている、なんてことはまずない。お互いの関係の中で誠実であればそれでよいと思っている。もちろん付き合いが長くなれば、知りたいと思う気持ちはある。どこに住んでいるのか、独身なのか、結婚しているのか、子供はいるのか、どこで生まれたのか、どんな人生を歩んできたか。でもそれってその人を知る為の一助でしかなく、逆に知ることで余計なバッファが掛かることもある。であれば、今の付き合いの中で相手に伝えて不都合のな事、誤解を与えてしまいそうな事を伝えないというのはありかとも思う。嘘をつくことと黙っていることは別です。嘘をついてかっこよく見せようとするのは駄目です。あ、私、伝えてまずそうなことは何もないですから、何でも聞いてください(^_^;)。

 果たしてこの3人の中に殺人者はいるのか。なぜ殺人を犯さなければならなかったのか。
 興味を持続して下巻即突入です。

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ がんばるサラリーマンへ
にほんブログ村