日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「ハゲタカ」

 テレビ朝日系で、7月から放映されていました。全8回。本日最終回でした。今期で全話ちゃんと視聴できたドラマの一つ(今のところ「義母と娘のブルース」と「この世界の片隅に」は全話観れてます♪)。


 バブルを発生させて平成という30年間で敗戦処理をまともに行えなかったのは、団塊の世代の無能な連中です。
 戦前戦中世代が、無私で戦後の復興を成し遂げてくれたにもかかわらず、戦後の繁栄の中で何も学ばず自由な空気の中で学生運動に明け暮れ、またはノンポリでぼんやりすごした連中。60年代後半から70年代に社会人になり、まるで蝗のように大量消費社会を牽引した。自分達が無能な消費者じゃなく、社会を動かしていると勘違いしてバブルを産み加速させていく。多くは定年を迎えたが、その残滓が今も社会の上層部に生き残っている。

 日本をつぶしたのは明らかに団塊の世代です。老人に対してこういうことを面と向かって言うと血圧が上がって死んでしまいかねないのですが、全てではないにせよ、彼らの大量な人数による猛威は経済を混乱させるのに十分でした。何でもかんでも彼らをターゲットにすることで売上利益を生むことができる。こんな簡単なマーケティングはありません。

 さらに問題は、彼らが次の世代、団塊ジュニアに日本の美点を何も引き継がなかった。おかげで、団塊ジュニア世代以降日本の家族制度は完全に虫の息。自由であることを謳歌して、責任を回避する人間が大量に生まれた。


 「ハゲタカ」は、今から11年前に2007年にNHKでドラマ化されました。大森南朋外資ファンド"ハゲタカ"の鷲津政彦、銀行マンから企業再生家に転身する芝野健夫を柴田恭兵、銀行役員から副頭取になり見るからに狡猾な鷲津のライバル飯島亮介に中尾彬。そのほかの役者さんも含め、ドラマとしての完成度は格段に上です。今回の再ドラマ化、不安でしたがすべて観ました。よかったのは、原作では重要な話でしたが、前回のドラマでは完全にオミットされた日光みやびホテルとその支配人松平貴子との話を盛り込んだこと。サムライファンドメンバー(佐伯[杉本哲太]、中延[光石研]、リン・ハットフォード[太田緑ロランス])はキャラも立っていてよかった。綾野剛もがんばってはいたけど、肩に力が入り過ぎ。終始カメラ目線で睨みつけて、どすの利いた声を無理に作るのは無駄でした。アラン[池内博之]もがらっぱち過ぎてあんまし知性を感じなかった。。

 わたし的にはNHK版に完全に軍配をあげるのですが、2018年、平成も終わる今年に「ハゲタカ」を再ドラマ化したのは、まさに現在もまだ居座っている70代の団塊の世代の経営者に引導を渡す役割があったのではないかと思うのです。偉そうなことを言っても、しょせん蝗の王です。散々食い物にされた日本を私たち以下の世代がどうやって再生させられるか。バトンが渡された気分です。
 しっかし、この40年で日本は結構ズタボロになりました。名だたる企業が世界で戦えなくなり、外資、特に中国資本に乗っ取られ、下支えをしていた中小企業、町工場もどんどん会社を畳んでしまう。我々以下の世代は「寄らば大樹の陰」が沁み込んでいて、小さな工場で技術を磨くよりも大企業でサラリーマンを目指します。そういう画一化した価値観の頸木から外れる世代が私たちの子どもたちの世代で、間違いなく増えているような気がします。もっとも少子化で絶対数が少ないのが難点ですが。

 バブル前夜からバブル、そして平成30年間を総括する為に物語が語られる必要があった。そう思いたいです。

 これはこれでよくできていました。でも音楽も含め、NHK版を越えることはできませんでしたね。これを機に大森"鷲津"復活してくれないかなぁ。


敢えてNHK版のテーマを貼るのは意地悪過ぎか…w


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