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「MM9―invasion― 」

MM9―invasion― (創元SF文庫)
山本 弘著・創元SF文庫
MM9シリーズ2作目。1作目は連作短編でしたが今作は長編。1作目、面白いかなと思い読んでみたもののいまいち乗れず続編のこれ買ってたんですが"積ん読"状態でしたが、このところ巨大台風に大きな地震があったりして、ちょっと気になり読むことに…。


「MM9」の"MM"は「Monster Magnitude(モンスター・マグニチュード)」のこと。地震でM9といえばマグニチュード9。この世界では、毎年日本列島を襲う台風のように、頻繁に怪獣がやってきて、災害をもたらします。災害なので、対応する国の機関は気象庁。中でも特に怪獣災害に対応する部門が"気象庁特異生物対策部"略称「気特対」という部署。そこで怪獣の分析や災害予測を行います。省庁の性質上、戦闘能力や治安出動をする事はできず、自衛隊や警察、自治体へのアドバイスを行うのが主たる任務になっています。
 今回のお話しは1作目の2話で登場したMM4.6、96トン、体長20メートル、外見は10歳程度の人間の少女怪獣6号 固有名「ヒメ」。1作目の事件の後、140cm程度の体長になり、つくばの気象研究所で保護観察されていたが、知的地球外生命体"ジェミー"に寄生されて、地球を襲う怪獣を倒すために再度巨大化して戦うことになる。出来たばかりの東京スカイツリーを目指す怪獣との一騎打ち。これがまた手に汗握る展開で小説なのにまるで怪獣映画を観ているようい面白い!
 だいたい怪獣ものっていろんな理屈をつけてる時間がないので、言葉足らずでそれが子供だまし的に扱われる所以でもあるんですが、気特対の性格として怪獣出現の分析を行う事で、絵空事の怪獣物語に理由付けを付けています。これがまた「そういうのもありかも…」と思わせてくれます。
 毎週のように怪獣がやってきていた70年代。地震にしても津波にしても台風にしても、人が死に家が壊されて、確かに怪獣災害と何ら変わらない被害が出ています。そういう意味では、不謹慎ですがこういうアプローチは全然ありです。怪獣映画が好きな人には特におすすめです。

「MM9」はTVドラマにもなりましたが、見ておらず。DVD出てるみたいなので探してみようっと。

MM9―invasion― (創元SF文庫)

MM9―invasion― (創元SF文庫)


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