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「屋上物語」

屋上物語 (祥伝社文庫)
北森 鴻著・祥伝社文庫
(平成11年初版(nonnnovel)、番外編を加えた文庫版初版平成15年)
 私の年代は、デパート(というのも死語だなぁ)の屋上遊園地を知る最後の世代かもしれない。
 お金を入れて仮面ライダーウルトラマンの背中に乗り、だた前後に動くだけの簡単なものから、小さなメリーゴーランド、観覧車とかあって、デパートにお買い物に連れて行ってもらう楽しみのひとつでした。
そんなデパートの屋上には、ソフトクリームとかちょっとした軽食を食べるコーナーもありました。舞台のデパートの屋上にあるうどんスタンドは、スタンドとは思えない極上のうどんを硬貨数枚で食べることができる。供するのは、強面のさくら婆ァ。この物語は、彼女とやくざ者の杜田、高校生のタクちゃんが屋上で起きる事件の謎を解いていく短編連作ミステリー。
 語りは一人称で進みますが、語り部が一風変わっていて、その屋上にあるお稲荷さんの駒狐や観覧車、ピンボールマシン、人知れず祀られた小さな地蔵様。屋上で起きる様々な出来事を静かに見守っているが、それを登場人物に伝えるすべはない。
 北森鴻お得意の連作短編。7話の物語で一つの物語のゲストが次の物語の需要人物になる構成が面白い。番外編は主人公の一人タクが受験に失敗したと同時に失恋をして家の車と母親のへそくりを勝手に持ち出し家出をした先での話。ここでの語り部はタクが彼女に貰った受験のお守り。

 北森鴻はこの本が出た7年後早逝しており、続編はもう書かかれることはない。
 この後、さくら婆ァや杜田、タクちゃんはどうなったんだろう…。

 この舞台となった"屋上のうどんスタンド"は、池袋西武本店屋上にある「かるかや」がモデルとのこと。一時TVにも取り上げられたほどの有名店。もちろんスタンドらしく価格は数百円ですが、絶品らしく今も多くのお客さんがついているらしい。ただ、そこにさくら婆ァはいない。一度行ってみたいなぁ。

屋上物語 (祥伝社文庫)

屋上物語 (祥伝社文庫)


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