リンダブックス編集部編
「99のなみだ」シリーズ。泣ける12の短編集。
今回は以下の12編。
・「明日こそきみが目覚めますように」事故で意識不明になってしまった妻を毎日妻が好きだったケーキを2つ持って見舞う夫。
・「とんび」妻に先立たれたしまった男と血のつながっていない息子との関係がぎくしゃくして…。
・「彼の名をもう一度」リストラされて病院の警備室に勤める男の、その病院に入院してきたのは自分をリストラした親友と思っていた男だった。
・「遺石」離婚し一人娘と離れ離れになった父は、死を前に一目娘に合いたかったが夢かなわず他界する。妻と息子は娘を探し父の想いを伝える…。
・「僕のお葬式に出てください」孤児院で育った娘が、節目節目にプレz年とと手紙を贈ってくれた"タイガーさん"に出逢い、タイガーさんの想いを知る。
・「魔法使いの娘」病気になってしまった娘は、魔法使い観たいと慕っていた母との関係に悩む。
・「ローズ」死別したままの代わりにパパが連れてきたのはド派手なローズという女だった。その父がある日突然事故に合ってしまい…。
・「卒園式なんていらない」あんなに楽しみにしていた卒園式二でないといったおねえちゃんの真意は…。
・「父の失踪」別居していた父に癌が見つかった。独居する父の住む自治会長から最近みかめなくなったとの連絡。まさか自殺か…。探すと福井にいっているということが分かる。父を追いかけ宿泊地のホテルに行くと…。
・「だいじょうぶ」結婚を機に英語教師を辞める娘には、元英語教師のおじいちゃんがいた。小さい頃おじいちゃんはカーペンターズの「top of the world」をとても上手に唄ってくれた。そん阿
・「食わず嫌い」定食屋の女将さんは若い頃小さい息子を亡くしている。若い男の子を観ると息子を重ね合わせてエールを送りたくなる。
・「春、父と会いに」 父親の十七回忌、否かのお寺に家族4人で訪れる。父親との生活を振り返り、反目していた父が自分の中に父が生きている事を感じる。
父と子の関係が多かったかな。
「99のなみだ」は如何に早く物語世界に入り込み登場人物の心情にシンクロできるかが泣ける鍵。そういう意味では、今作について娘も息子もいる私的には、うるうるポイントが多かったw 相変わらず電車の中で涙が零れそうになりました。
私、ビジネス書は殆ど読まないのですが、ビジネス上有用な知識をお手軽に得る為に読むのがビジネスをテーマとした教養書とすれば、「99のなみだ」シリーズは、優しい感情の追体験をお手軽にするという意味ではエモーショナルな教養書ではないかと思います。

99のなみだ・純―涙がこころを癒す短篇小説集 (リンダブックス)
- 作者: リンダブックス編集部
- 出版社/メーカー: リンダパブリッシャーズ
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: 文庫
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