日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「ツルネ -風舞高校弓道部-」

KAエスマ文庫 ツルネ ?風舞高校弓道部?
綾野ことこ著・KAエスマ文庫

 第7回京都アニメーション大賞小説部門審査員特別賞受賞作とのことで、京都アニメーション発行の文庫で刊行されていますが、いかんせん配本が弱い為書店でなかなか手に入らない。amazonとの契約もしていないのか、通販でもなかなか手に入らずやっと読めました。

 主人公の鳴宮湊くんは高校1年生。小学生の頃から弓道を始めたが、中学生最後の試合に早気にかかってしまい、それが原因で試合は敗退。
 早気というのは、弓道での癖、病気ともいい、しっかりと引き切らないうちに矢を離してしまうこと。精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことをゴルフではイップス (yips)といいますが、まぁそういうこと。
 このショックで高校では弓道部に入らないときめていたものの、先に弓道部に入った幼馴染の静弥、遼平から強い誘いを受けるが、弓道を再開する気分になれなかった。
 ある夜、近所の神社の境内にある弓道場で綺麗な射と弦音を耳にする。弓を引いていたのは滝川雅貴という青年。滝川もかつて”早気”に悩まされた過去があった。滝川との交流で弓道部に参加することを決める湊くん。
 静弥、遼平の2人と、女の子に人気の七緒と、七緒のいとこで弓道に真剣に取り組んでいる故に弓から逃げてる湊と反りが合わない海斗、そして湊の5人が弓道を通して友情を育む。


 弓道は学生の体育系部活の中でも人気のクラブ活動。私もやりたかったけど新設高校だったせいかなかったんですよね(卒業数年後にできたようです。今は部員0で道場のみがありました)。大学弓道は高校時代からやってる人には敵わないのでパス。そんなこんなで社会人になってから始めましたが、やっぱ高校時代から出来たら人生変わってたよなぁって思います。
 学生弓道はとにかく的中至上です。3年という短い時間で試合に勝ち進んでいかないといけないわけですから、仕方ないという側面もあります。何より毎日たくさんの射ができるというだけで、社会人とは練習量がそもそも異なります。
 弓道個人競技のように言われますが、試合は3人ないし5人一組、一人4本計20本(または一人8本計40本)射て中り本数で競います。なので一人ひとりの中りがとても大切になってきます。


 第1巻では、湊くんが弓道を再開し、個性的な弓道部のメンバーと徐々に心を許し合って、県大会に臨むところまで。
 1月までNHKでアニメ化されていたのがこの1巻までの話。滝川の事故他いくつか前後したり内容を変えたりしたところもあるので、アニメを見た人でも新しい気持ちで読めると思います。

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