友達は必要か。
私、友達と呼べる人は何人いるんだろう。たぶんそう多くない。学生時代の友人とは数人年賀状のお付き合いをしているけど、何十年もあっていない人がほとんど。数か月前に恩師の退官記念講演で何人かあった。でももはやほとんど繋がりはないといっても過言ではない。数年前に中高の時の友達が実家の片付けを手伝ってくれましたっけ。
会社の同僚は仕事仲間であって友達と呼べません。
この年齢になると、自分から「わたしたち友達だよね」なんて確認し合うことは小学生じゃあるまいし、ありません。
弓道を一緒にやっている人は弓友です。弓仲間と飲むことはあっても弓を離れたところで会うことはありません。その他コミュニティでもそれぞれのコミュニティで遊ぶことはあっても、深い付き合いをしているって思える人はいません。
友達っていったいなんでしょう。
友達がたくさんいる人は、どんな定義で相手を友達と認識しているんでしょう。
友達の定義はなんでしょう。
死んだ時に何をおいても駆けつけてくれる人。でもその人にもいろんな事情があるし、住んでいるところが遠いとか仕事でどうしても抜けられないとか、そもそも連絡が届かなかったりとか。だから通夜や告別式に来ないからといって友達じゃなかったとは言えない。
飲みに行こうって行った時に2つ返事で言ってくれる人。それもいろんな事情や予定があっていけない事なんて多々ある。
何も言わず金を貸してくれる人。小銭ならともかく、そもそも金銭貸借関係が発生した段階で友達ではないと思っています。
道を踏み外しそうになった時に、身体を張って止めてくれるような人。これだって、それぞれの人生があるからなかなかできない事でしょう。
敢えて苦言を呈してくれる人。うーん、有難いんでしょうが、本当に私の為を思ってくれているのか、自分に都合が悪いからかよくわかりませんので、正直そういう人は私はパスです。
強いて上げるなら、何カ月も何年も何十年も会っていなくても、前日にもあったような関係に戻れる人を私は友達だと(勝手に)思っています。
頼ったり頼られたりしても全然苦にならない関係も友達といってよいかもしれません。
何年かぶりに行ったコミュニティで温かく迎えてくれたりするのもとても有り難い。
友達って…。半世紀も生きているのによくわかりません。