日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「人狼戦線」

人狼戦線 アダルト・ウルフガイ・シリーズ (NON NOVEL)


平井和正著・kindle/祥伝社・NONNOVEL版
アダルトウルフガイシリーズ第4巻。
 kindle版での連続再読続けています。

 前巻でブラジルでの大暴れの後、無事帰国した犬神明。執筆順では、ブラジル篇の後中編の「虎よ!虎よ!」(NONNOVEL「狼は泣かず」所収)の話があってから、この「人狼戦線」篇になります。

 犬神明の元へ美女がやってきて、ある仕事を依頼する。しかしそれは罠で、超人犬神明に武器商人が開発している超小型核爆弾の開発の証拠を突き止めるという仕事の依頼だった。まっとうなやり方で仕事を受けるはずもなく、過去に付き合った女性や、親友の石崎郷子まで”人質”にとられ、仕方なく研究施設に向かう。
 研究室に忍び込んだ犬神明は、核開発の現場で、ライフル弾まで小型化された核兵器を発見しそれを奪取する。
 核兵器を盗られた武器商人から徹底的に狙われる犬神明。しかし、いつもの犬神明からほど遠い憔悴ぶり。実は核兵器を飲み込み隠していたことが影響しているらしい。逃走中に嘔吐する犬神明。意識不明になっている間に、吐き出した核弾を左翼崩れのリュウに持っていかれてしまう。リュウを追う犬神明。しかし、いつまでたっても本調子にならない。
 いつもの力が発揮できぬまま、人探しを続ける犬神明の物語は続きます。
 
 これまでのスーパーヒーローストーリーではありません。”自分は狼男だ”という気概だけで突き進んでいきますが、自分ひとりではなにもできず、沢山の人に助けられます。
 「人狼戦線」がアダルトウルフガイの中でも1,2を1,2を争う人気なのは、ウルフガイの活劇的側面だけでなく心的側面が強く表れている作品である点にあると思います。

 しかも欝々とした終わり方の多いこれまでのアダルトウルフガイの中で、沢山の死人は出たものの犬神明は無事ベッドの中でエンディングを迎える唯一の作品。後味も良い。

 個人的には最初に読んだ頃よりは、面白くなかった。
 オカルト的な側面も徐々に出てきて、「人狼白書」「人狼天使」に続く話であることが分かる。とはいえ、オカルト要素も絶妙なバランスで組み込まれているのでまだ鼻に付くほどではない。

 私的には、1-3巻までがやはり面白いかな。

 


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