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「小説 天気の子」

小説 天気の子 (角川文庫)

新海誠著・角川文庫
 現在公開中の新海誠監督作品最新作のノベライズ。新海監督はこれまでも自作を小説化しています(「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「星を追う子ども」の3作のみ別の人がノベライズ)。
 8月4日現在で興行収入59億円を突破。夏休みもまだ続きますので、「君の名は。」には届かないけど十分大ヒットです。日本の興行収入最終100億は行くでしょう。

 新海作品は、映像化されたものだけでも十分ですが、小説版を読むと更に描き切れなかった登場人物の心情が描かれていてより深く作品を楽しむことができます。この「小説 天気の子」も同様ですので、できれば映画を観た後、小説版を読み、更にもう一度映画を観るというのが楽しむコツではないかと。
 この小説版は、キャラクターそれぞれが語る”多人称”小説です。三人称では、読み手側は物語の外側にいて、一人称では、語り手視点でしか語られません(見聞きしていない事は語られない)。この小説が映画の補完が出来ているのはこの多人称の構成によるものです。

 何かの事情があって家出してきた少年、帆高。そんな帆高に手を差し伸べてくれた陽菜。陽菜は祈ることで晴れにしてしまう本物の晴れ女の能力をもっていました、帆高は陽菜の能力を使い、ネット上でお金を取って晴れにするというビジネスを始める。舞い込む依頼を100%こなす陽菜。しかし晴れ女はその能力と引き換えに神隠しにあってしまうという…。

 この2人を助ける大人が、独立系編集プロダクションの須賀とその姪であり助手でもある夏美さん。私的には、奥さんに先立たれ、自分の生活力のなさから娘も奥さんの実家に取られてしまっている須賀が年齢的にも近く、心情重ね合わせられるキャラクターです。一番近いのは恐らく平泉成(声)の刑事だけど(^_^;)。

 先の事なんて考えない若さが眩しい。そんな物語です。
 「君の名は。」と同じスタッフですが、似て非なる物語。好き嫌いはあると思いますが、姉妹編のような描写もあり楽しめます。
 まずは公開中の映画を。広大な空の描写は映画館で観てこそ。そして気にいたら小説版もお勧めです。
 

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

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