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「誘拐」

誘拐 (双葉文庫)

五十嵐貴久著・双葉社文庫
 ベタなタイトル、しかも600頁弱とブ厚い為、かなり積んでましたがやっと読む(^_^;)。結果的にはやはり五十嵐貴久に外れなし」でした。
 冒頭、リストラされた男が母娘を伴い無理心中をする事件が起きる。本人と妻は即死、娘は意識不明の重体。リストラを言い渡した会社の人材開発課長の娘と中学校で友達同士で、その娘も責任を感じ自宅の高層マンションから飛び降りてしまう。
 1年後、日韓の条約締結の為に来日する韓国大統領。東京が戒厳令さながらに警備される中、総理大臣の孫娘が誘拐される。犯人は、退職をした人材開発課長だった男、秋月。何故、総理大臣の孫の百合を誘拐したのか?身代金の受け渡しは?百合は無事に返されるのか。
 誘拐事件でありながら、犯人側に感情移入をしてしまい、どうか逮捕されないで欲しいと思いながら、最後まで頁を繰る手が止められず、厚さが気にならないほどの一気読みでした。
 このお話は、先入観や情報なく読んだ方がより楽しめますので、これ以上の情報は書きません。ただ決して読後感は悪くない事は断言しておきます。

 五十嵐貴久さんは多作ですが、どれを読んでもまず面白い。安心して作家買いができる作家さんの一人です。今「リカ」がTVドラマ化されていますが、この「誘拐」も10年前にWOWOWでドラマ化されているらしいです。
 「誘拐」の登場人物である星野警部が登場する新作(といっても2015ねんだから4年前ですが)「贖い」という作品もあり、探して読んでみようと思います。

 クライムノベルはちょっと…という人でも大丈夫。お勧めです。

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誘拐 (双葉文庫)

誘拐 (双葉文庫)