ここの所やたら地震が多い。
日本は地震国。複数のプレートの造山活動によってできた島を国土としているので、地震とは切っても切れない国。
そのおかげでちょっと掘れば、温泉が出てくる世界有数の温泉に恵まれた土地である一方、沢山の地震や噴火の被害から逃げられない国でもある。
災害の多さは、日本人の精神にある種の諦観を刷り込んでいる。すなわち諸行無常。
木や紙で家を作るのも、自然災害に抵抗したところで起きる時は起きるし生活そのものが自然の上に成り立っているので、自然は克服するものではなく、共存していく、もっといえば”間借り”をしている感覚が多かれ少なかれある。
災害があった時に助け合いの気持ちが強かったりするのも、歴史によって刷り込まれた日本人ならではの遺伝素子ではないかと思います。
明治維新以降、西洋の考え方が流入し、西洋的思考が一番というような風潮が蔓延して今に至る。建物は石造りで頑強なもので、簡単に壊れないかわりに簡単に作ることもできない。それは地盤のしっかりした西洋だからよいけど、そもそもどんなに強い地震でも耐えられる建物など作ることはできない。だから壊れることを前提として、再建が容易にできる家を作る。
橋とかもそうです。氾濫の多い川に掛けられた橋は流されることを前提に作られていました。
それにしても最近の地震の多さは、妙な不安を憶える。
防災の日近くでもないのに、4日に渡りNHKで地震特番が放送された。それに呼応するかのように毎日のように有感地震が起きている。
何かが起きる。臆病になる必要はないけど、そう思って少しは準備する事は大切です。何もなければよし、何かあった時の心構えだけはしておかないといとな、って思います。