宮崎駿や大塚康生、高畑勲らによる名作『未来少年コナン』をNHKで再放送
スタジオジブリの宮崎駿監督がかつて演出を手がけたアニメ『未来少年コナン』のデジタルリマスター版(全26話)が、NHK総合で放送される。初回は5月4日(月・祝)0時10分(3日深夜)からスタートする。■毎週日曜深夜に放送中のアニメ『キングダム』が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で5話以降が放送延期になったため、42年前にNHKで放送された不朽の名作が再び放送される。■『未来少年コナン』は、アレグザンダー・ケイさんの『残された人びと』を原作に、「世界名作劇場」や『ちびまる子ちゃん』で知られる・日本アニメーションが1978年にTVアニメ化。■最終戦争で荒廃し、人類が絶滅の危機に瀕した地球を舞台に、“のこされ島”に住むコナンが、さらわれた少女・ラナを助ける冒険譚。人類の存亡をかけた壮大なスケールの物語が展開する。■制作スタッフには、日本のアニメ草創期を支えたメンバーが多数出演。前述の宮崎駿さんに加え、絵コンテには富野由悠季さん(とみの喜幸名義)、高畑勲さんとその後名作を生み出した面々が参加した。■『未来少年コナン』の作画監督は日本アニメ黎明期から活躍してきた大塚康生さんが担当。東映動画で『白蛇伝』をはじめ、宮崎さんや高畑さんらと『太陽の王子 ホルスの大冒険』『ルパン三世』などを手がけた人物だ。■当時の女性アニメーターの活躍を描いたNHK連続テレビ小説『なつぞら』では、主人公・なつの先輩アニメーターとして登場した下山克巳は、大塚さんをモデルにしているといわれている。■この機会にアニメ界のレジェンドたちが参加した『未来少年コナン』を通じて、『なつぞら』でも描かれた日本アニメ草創期を支えたクリエイターたちの奮闘に思いを馳せることができる。(4/27(月) 16:27配信KAI-YOU.net)
今は”コナン”といえば「名探偵」ですが、私たちの世代は、「未来少年」もしくは「ザ・グレート」のどちらか。
1978年ですから、今から42年も前になります。今やNHKもたくさんのアニメをやっていますが、コナンはその第1作目。それまでNHKでアニメは作られていませんでした。1作目の気合の入り方は尋常でなく、全26話すべてが見どころ。宮崎駿の初監督(演出)作としても有名で、のちの「ルパン三世カリオストロの城」(おじさんだけど)や、「天空の城ラピュタ」に通じる少年冒険譚の基礎となっています。
デジタルリマスターなので今見てもきれいなはず。本来なら旧来のTVサイズ(4:3)での放送を望むところですが、今TVは16:9のワイドサイズ。スタンダードで放送となると、両サイドに帯が入ることで古い作品として敬遠される可能性もあるので、16:9でも私はいいかな。
それよりもたくさんの人に観てほしい。
ジブリ映画は、金曜ロードショーで何度もやるけど、未来少年コナンをまとめてみる機会はそうそうない。まだ触れたことのない若いアニメファンに是非みてほしいものです。
ちなみに翌年公開された映画版は全く酷い出来なので見なくてよいです。宮崎駿のクレジットすらない。怖いもの見たさという意味ではよいですが、TVシリーズを見てからでないと未来少年コナンの面白さの1/100も伝わりません。谷山浩子のOP/EDはいい曲なだけに残念至極。だいたい切ることのできない13時間を2時間に無理やりまとめるとこうなるという再編集の悪い見本。そう考えると、駆け足ではあるけど「宇宙戦艦ヤマト」は全26話を2時間半によくまとめています。
Future Boy Conan 未来少年コナン Original Opening