相原孝夫著・日本経済新聞出版社
1965年~1970年生まれをバブル世代というらしい。学年的にいうと1964年の人と一緒なので、その前の「しらけ世代」(1950年~1964年生)に括られる。
ちなみにその後の世代は1970年~1982年生まれの「氷河期世代」(現在38〜49歳)、1983年~1987年生まれの「プレッシャー世代」(現在33〜37歳)、1987年4月~2000年生まれの「ゆとり世代・さとり世代」と言われるらしい。
バブル世代と言われて、確かに就職率は100%、一人でいくつも内定をもらって、解禁日には”囲い込み”と呼ばれることも体験したので、仕事に就くのに苦労したという記憶はない。
しかしバブルを謳歌していたのは、私たちよりも10歳以上の世代の交際費使い放題だった人たちで、私たちはほとんど恩恵を受けていない。
いつかは先輩たちみたいに会社の金を自分の金のように使える日が来るかと思ったら、バブル崩壊、物は売れないわ、勢いだけの先輩は元気だわ、しかも採用抑制で後輩ははいってこないわで、結構苦労をしている世代です。
大量採用で同期が沢山いて、役職もピンキリ。私なんてキリの方だから、役職定年を迎えても今までと何ら変わらない。一方で取締役にでもならない限り役職を剥奪されて一気に無役職になった同期は悲喜こもごも。
私、もともと会社に何の期待もしていなかったです。基本”立って半畳寝て一畳”を座右の銘としており、仕事は生活の為、遊ぶ金欲しさと割り切っていました。だから今のポジションは理想です。
生き方は人それぞれ。会社人間にとってみれば”落ちこぼれ”でしょう。勿論会社での役割は十分果たすようにしていますが、必要以上に会社に縛られない。いろいろなものを犠牲にして経営者まで上り詰めればよいでしょうが、自分のそこまでの才覚があるとも思えない。ほとんどが中途半端な中間管理職になるために必死になった結果が役職定年。
定年退職した後で、「どこどこの会社で部長をやってた」とか、「おたくの会社の〇〇さん(偉い人)は元気か?」とかいうお客様にあったことがあります。奥さんまで「うちの主人は〇〇で役員をやっていた」とか自慢?をする。そういう”過去”に囚われた生き方は私が最も嫌うところです。
本人が満足していればよいか…。
あ、全然本のこと触れてない(^^;)。
バブル入社組の方々には共感できるところがある、かも。
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- 作者:相原 孝夫
- 発売日: 2017/12/09
- メディア: 新書