9日間もあった夏休みも今日で終了。
結局9日間中7日間は弓道の練習。計296射。的中率はかなり落ちています。4つ弽にして1週間、いまだに皆中できていません…。
ただ徐々に慣れてきているのは事実。
4つ弽に転向することで、いくつかの所作や引き方は変わりますが、3つ弽と基本は一緒。縦横十文字の規矩を堅持して、左右に大きく伸びる。三重十文字と五重十文字を常に意識して、弓手は的に向かい、妻手は裏的を叩くよう自然に。
的に中らないのは集中していないせいで、どこかに意識の漏れが起きている。弓手に集中していると、妻手が疎かになっていたり、そもそもそれ以前にしっかりと足踏みができていなかったり。
意識の集中が的中を生む。あくまで的中は正射の結果であって、的中で一喜一憂することはない。
中りは目に見えやすいので「今日は調子いいですね」とか「あれ?不調ですか」と言われることがありますが、中ってもいい感じの射とまぐれ中りでは全然違います。逆に外れても少なくとも自分が直そうと思ってるところに近づいている場合もあります。
もちろん試合では的中がすべてなのですが、練習では正射することを求めていかないといけない。
正射とは”常に中る射”。試合や審査での緊張感の中でも同じように身体の各部位を納めるところに納める。
弓道が日常生活にも生かせると思うのはまさにこういう事。
”的中”は狙うものではなく、日々の細かな積み重ねの上に成り立っている。どこかしっかり納まっていないと、最終的に”的中”にならない。だから、行動の一つひとつが正しいものになっていないといけない。
偶然の的中はあるけど、それを実力と過信した結果、的中を生まなくなる。
一手々々を大切に引くこと=日々の生活も大切に生きること、という事を弓道は教えてくれます。
今年前半、射会も大会も審査すらなく、恐らく今後も今年はすべて開催されそうにありません。ポジティブに考えればじっくりと四つ弽に取り組める期間と考えることができます。
奥が深いよ弓道…。