昭和天皇が留守中に、お住まいの庭の草を刈った侍従の入江相政に天皇は尋ねられた。
「どうして草を刈ったのかね?」
入江は、ほめられると思って、
「雑草が生い茂って参りましたので、一部お刈りしました。」
と答えた。すると天皇は、
「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。注意するように。」
と諭された。(入江相政「宮中侍従物語」)
今日2ヶ月ぶりに実家に行ってきました。
とはいえ、既に無人の家で、数ヶ月に1回行って様子を見ています。
家の中はほとんどなく、家具がある程度。問題は外回りで、さほど広くはないですが、庭木が植わっており、四方に枝を伸ばし、下には雑草が生い茂っています。
更に生垣も伸び放題で、生垣に絡んだ蔦草が廃墟感を醸し出していて見栄えが悪い。
下草は適当に刈りあとは除草剤を撒く。2ヶ月前にも撒いたのにその効果は限定的。。
確かに植物にはみんな名前があって”雑草”という草はない。でもねぇ、本来あって欲しいものを押しのけて生え広がるのはやっぱりこっち視点でいうと雑草です。
昨日も家の庭(こっちの家は猫の額)の草むしり。敷いてある芝生にたくさんの雑草。芝よりも雑草の方が多いんじゃないかってくらい。
雑草なんて草はないかもしれないけど、やっぱ旺盛な生命力には辟易します。