久々に今週のお題に答えてみよっと。
既に父母とも鬼籍に入っており、父方母方共に祖父母もいない。
父方の祖父は、父親が若い頃に亡くなっており会ったこともありませんが、住んでいた村で満蒙開拓募集があった際、自分の土地が貰えるという役人の言葉に対して、「冬は寒くて夏は暑い、いくら広い土地を貰ってもあんなにやせた土地では作物は育たない。行くだけ無駄」と一切取り合わなかったらしい。そのおかげで今の私があるといってもよい。
母方の祖父は、入り婿だったらしいが、若い頃は村一番の秀才で近衛師団の騎馬隊にいたらしい。私が物心ついたときは既におじいちゃんでしたが、そういえば母の実家には馬小屋があり馬を飼っていたらしい。おじいちゃんが馬に乗っている写真が額に入れて飾ってありました。
戦前から戦中戦後と激動の時代を生きてきた祖父母、そして父母。祖父母にも父母にも昔の話ってほとんど聞かなかった。親は、戦時中の窮乏生活の話にかこつけて、「お前たちは恵まれている」とか「贅沢だ」とか、必ずそういうお小言につながって若い頃は聞くに堪えなかった。今なら落ち着いて聞けるかも…と思った時に親はいない。
息子も結婚し、次は自分がおじいちゃんになる番。そー言えば、自分も子供たちに昔の話はしないなぁ。自慢できる話もないけど。
思い返せば、子供たちは可愛かったから、孫とかできたら無条件でかわいいんだろうなぁ。私も祖父母にとってかわいい孫だったのかな。
うちに来たら「おじーちゃーん」とか言って駆け寄ってくるような、仲の良いおじーちゃんになりたいものです。