日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「冬の陽炎」

冬の陽炎 (幻冬舎文庫)

簗石日著・幻冬舎文庫
 借金を重ねて妻子のいる大阪から逃げ、流れ着いた東京で日払いのタクシー運転手をやってる在日韓国人の姜英吉。その日暮らしの英吉は、金を持ってないのに毎日スナックに通い、お姉ちゃんのいる店にもいく。サラ金からお金を借りても、まるで自分が稼いだ金のように使う。タクシーを転がしては、集団自殺の現場を発見してしまったりする。ある日、乗客の忘れ物の現金と宝石麻薬の入ったバッグを着服してしまう。ただでさえ底辺にいる彼の人生は、更に転がり落ちていく。
 英吉の行く店は、明確に書いてはいないけど西新宿7丁目付近。なんとなくあそこら辺かな?と思えるくらいに知っている地域なので、より臨場感を感じることができました。

 それにしても英吉の周りにいる男も女も色と欲にまみれた莫迦な奴らばかり。こういう刹那的な生き方は絶対にできないけど、♪落ちてゆくのも幸せだよと、実は少し憧れる自分がいる…。
 あぶないあぶない。。

冬の陽炎 (幻冬舎文庫)

冬の陽炎 (幻冬舎文庫)

  • 作者:梁 石日
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: 文庫