動物病院の副院長をしている伯朗のもとに異父兄弟の弟、明人の嫁と称する女性、楓が突然やってくる。アメリカに住んでいた弟は帰国してすぐに書き置きを残して行方不明だという。
楓と共に弟の行方を捜す伯朗。余命いくばくもない義父の遺産を巡る問題も絡んできて、事件は思わぬ方向に…、ってお話し。
東野圭吾はあんまり読んだことありませんが、相変わらずスピーディな展開でサクサク読めました。
現在日曜劇場枠でTVドラマ化され放映中。あと数話を残すのみですが謎解きがわかってしまった(原作通りの展開なら)。
社会性もあまり感じないので、あとに残るものは特になく、ドラマ向きの小説です。
ジャンル的にはミステリーですが、おどろおどろしさもないので、爽やかな幕引き。何も考えずに電車に乗って目的地に着けるような小説でした。

- 作者:東野 圭吾
- 発売日: 2019/08/09
- メディア: ペーパーバック