梅原 克文著・角川ホラー文庫
「心臓狩り」全3巻の2巻目。
心臓移植を受けた雅之は、ドナーの記憶のみならず手元から長掌筋腱を”剣”や”ロープ”のように伸ばすことができる異能をも受け継いでしまう。
本来明かされないドナーについて調べると、19歳で亡くなった青年、優人で、彼は”シャーマンの一族”という異能の持ち主だった。一方、次々と起きる心臓を抜き取る猟奇事件。犯人はなぜ心臓を抜き取るのか。そこには”シャーマンの一族”の異能が関係していた。
話がどんどん広がって、心臓移植を受けただけの雅之は、その騒動に巻き込まれる。心臓移植をしたばかりの患者が、超人的な能力を発揮するというお話しは面白いのですが、拒否反応とかないのかなとか思っちゃうくらい常識人の私的には、いまいち荒唐無稽さについていけませんでした(^^;)。
和製吸血鬼”羅刹”という設定は面白いし、闇の一族という設定も好きなのですが、物語が性急すぎて、もう少し丁寧に書いてくれるともっと面白くなるのに残念。
あと残り1巻なので読みます。最後まで読んでいないので何とも言えませんが、せっかくのいい題材がもったいないので全面改稿されたらよいかも。
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