「心臓狩り」完結巻。
シャーマンの一族は、手首から長掌腱筋を伸ばし剣にして相手の能力を自分のものにできる。壱属の身体を移植することで力を得ることができるが、能力維持のために吸血鬼のように人を殺し続けないといけない。血の誘惑から逃れられない。シャーマンの一族は、この疑似吸血人間となった秀人を排除しようと動き出す。
閉園となった遊園地(向ケ丘遊園がモデル?)での異能者同士の戦いは熾烈を極める。でも、それだけなんだよなぁ。せっかく面白い題材なのに深堀しないで、単純なバトルものになっている。表紙がラノベっぽい感じだったのですが、まさにその通りの内容で肩透かしでした。
梅原さんの作品「二重螺旋の悪魔」「ソリトンの悪魔」「カムナビ」がすごく面白かっただけに、期待が大きすぎたかもしれません。最後に世界的な広がりを見せますが多くは触れられず、完結。2巻感想の時も書きましたが、同じ題材を使い、全面改稿、再チャレンジして欲しいです。
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