日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「パラサイト半地下の家族」

2020年、第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドール、米アカデミー賞作品賞、、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した作品。パルムドールの受賞は韓国映画初、アカデミー作品賞は英語圏以外の映画初という快挙。

 ロードショウ公開の時に観ようと思っていたのですが、結局見れず、今回金曜ロードSHOW!で早くも地上波放送されたので、見てみました。

 ソウルの半地下のアパートに住む4人家族。ひょんなことから長男がお金持ち一家の娘の家庭教師になり、貧乏人家族が乗っ取る?的な話としか知らなかったので、最後にどうなるのか興味津々。

 この作品が好きな人には大変申し訳ありません。映像的には、とても興味深かったのですが、個人的な感想として結論から言うと「アカデミー作品賞を取るほどの作品か?」
 もっともアカデミー作品賞をすべて見ているわけではないので、この感想は全くあてにはなりません。アカデミー賞で手放しに傑作と言えるのは1990年代くらいまでと思います。

 韓国人、というより人間って、それなりの教育をしたり、自分の興味の向く事を自発的に深めていくとどんな人でも一人前になると思います。しかし、身につけた知識をどう使うかは、その人の品性に関わってきます。

 歴史的に常に中国に虐げられて、上を目指したくても限界があった韓国という国は、徹底的に事なかれ主義で、性根が腐ってしまっている。主人公の男の子ギウも美大を目指している妹のギジョンも浪人生ではあるけれど、とても優秀だと思います。なのに、身分を詐称し金持ちに”寄生”し、あわよくばなり替わろうとする。

 韓国では、裕福になることは”楽になること””その他の人を虐げてもよい身分”と思っている節がある。身分が高くなり、収入が多くなればそれに応じて義務が発生する。「ノブレスオブリージュ(noblesse oblige)」という言葉は彼らにはない。

 そういう韓国のいやらしさ、意地汚さが全編に溢れていて吐き気がしました。爽快さのかけらもない、あえて学ぶ点を挙げるとすれば、「こういう人になってはいけない」という反面教師的な内容。

 韓国の人も米アカデミー作品賞を受賞したことはとても嬉しい事でしょうが、虚飾に満ちた現実をフィクション映画とはいえ白日のもとに晒されて、悲喜こもごもな感じではないでしょうか。
 すべてではないのでしょうが、大きく”国民性”としての韓国の品性下劣さがこの映画を通して全世界に知らされるのはよい事かもしれません。

福沢諭吉は「脱亜論」でこのように言っています。
《我日本の国土はアジアの東辺に在りと雖ども、その国民の精神は既にアジアの固陋を脱して西洋の文明に移りたり。然るに爰に不幸なるは近隣に国あり、一を支那と云い、一を朝鮮と云う。その古風旧慣に恋々するの情は百千年の古に異ならず……教育の事を論ずれば儒教主義と云い、学校の教旨は仁義礼智と称し、一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として……道徳さえ地を払うて残刻不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し》

 本来、手に手を取って欧米に肩を並べていかねばならない日中韓ですが、根本的なところで相いれない部分がいまだに続いている。哀しい事です。


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