日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

全文見てもアウトです。

 スポニチアネックスに2月3日のオリパラ組織委員会森会長の会見全文がありましたので転載します。
 「これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。■女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。■私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。」

 さて、この全発言を見て、これを問題ととらえるか否かは意見が分かれるところです。全文を見て、「ちゃんと褒めるところは褒めてるじゃん」と言った人もおりますが、その人もちゃんと全文を読んでいない、と私は思います。確かに後段では「女性は~わきまえておられて、お話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っています」と言っているけど、そもそも「わきまえる」って何?しかも結果的に「欠員があるとすぐ女性を選ぼうとする」と、決して女性を増やすことを是とはしていないのがわかります。
 
 マスコミが「発言を切り取った」という意見もあります。確かに”切り取ってはいます。でも、冒頭の「女性理事を4割というのは文科省がうるさくいう」という部分の結語として、「欠員があるとすぐ女性を選ぼうとする」と言っており、女性を増やすことは是としておらず、”褒めている”のは一部分であって、やっぱり女性は邪魔と言っているととらえられても仕方がありません。

 こういう”上げて落とす”もしくは”落として上げる”言い方をする人がおりますが、この”落とす部分”はやはりいうべきではありません。森さん流の盛り上げ方で、飲み会の席なら笑って許せることですが、公的な立場での発言ではやはり許すべからざるものです。

 例えば自分が言われたとすると、上げてから落とされるのは勿論、落としてから上げるのも、印象に残るのは上げられた部分ではなく落とされた部分です。
 こういう皮肉屋的な言い方がかっこいいと思っている人がいます。

 無報酬で頑張っていたとか、病を押してオリンピック実現の為に粉骨砕身取り組んでいた、ということでこれくらいの発言で退任を迫るのはどうか、という意見もありましたが、そもそもそれとこれは話が別です。じゃ病人が言ったことは何でも許されるのか、無報酬だったら何言ってもいいのか。それはやっぱり違うと思います。

 辞任会見で、老人が悪いという非難に対してきわめて不愉快、と言っていましたが、これは正しいと思います。老人だから悪いのではなく、こういう発言をしても平気な森さんだからよくないのです。

 こういうお調子者、自分は間違っていないと思っている人こそ危険です。
 自分の発言が誰かを傷つけていないか。委縮するのではなく、自分の発言にはほんと気をつけないといけないと 自戒を込めて思います。

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