2019年・若松節朗監督
巷の評判が芳しくなくて、つい見逃してしまいましたが、amazonプライムで公開されていたので見てみました。かわぐちかいじ原作は未読ですので原作との比較はなしです。
思ったより悪くない、というか私的にはよかったです。
怪獣の出てこない「ガメラ2」「シンゴジラ」、敵が怪獣だったら、民間人への被害がないようにするというのが最優先ですが、相手が他の国だった場合、外交的な部分も慎重に考慮しないといけないというのはよくわかります。専守防衛を旨とする日本が、他国から攻撃を受けた場合をシュミレートしています。
一方で、最前線にいる自衛官たちは、命の危険と隣り合わせ。しかも相手はこっちの状況なんか忖度しないし、本気でつぶそうとかかってくる相手にどのように対処するのが最善かをうまく描いていると思います。
企画が福井晴敏なんで一瞬不安がありましたが、脚本が平成ガメラ3部作他伊藤和典さんなんですね。これだけでも信頼に足ります。
コンビニの店長(中井貴一)のシーンについて要らないという人もいますが、あれこそが観客側の視点で、政府や自衛官が守っているものそのものと考えると、あってもよいと思うし、バランス的にも決して多くの時間を割いているわけではないと思います。
わけのわからない近隣諸国の言いぐさ、行動に腹を立てて「やっちゃえ!」とか過激な事を言っていいのは、なんも知らない私のような一般市民だけ。
一般庶民が普通に生活できているのは、命を掛けて守ってくれている人がいるから。政治家やお役人、自衛隊についていろいろ言うのは簡単ですけど、黙って首を差し出す人はいないはず(と信じたい)。
- 発売日: 2019/12/05
- メディア: Blu-ray