進学校に通いながら、夜は公道レースを仕掛ける青海涼。暴走族のヘッドを高速から落として殺害の後、その暴走族のバックに行った裏のボスを屠る。
そして今度はその裏のボスの親、本物のやくざの組長に息子の敵と狙われ、涼の母親を凌辱の上息子と同様に生きたまま焼死させる。その復讐とばかりに、涼はやくざの組長を襲撃、本懐を果たす。
本は、読みたいと思って手に取った時が、人生の読み時。内容がわからなくても、こころがそれを欲している時だと思っています。
だから、この本を買った28年前に読んでいれば、もっと違った印象になったと思いますが、若い主人公のバイオレンスものは、今ではついていけなくなっていました。残念。
勿論描写されている時代が古いというのもあります。携帯電話とか一切出てきません。
不思議なのは、数年前に再読した平井和正ウルフガイ/アダルトウルフガイシリーズは、同じバイオレンスもので、時代は更に古い物なのにドキドキするほど面白かった。これは作者の力量の差なのか。
いずれにせよ、哀しいかな、もうエログロバイオレンスは自分の趣味じゃなくなっています。
今、夢枕獏の「魔獣狩り」読んだらどうかな。完結編買ってるけどこれも10年くらい寝かせているんですよね。

- 作者:横溝 美晶
- メディア: 新書

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