大阪ビル火災、大変なことがこの年の瀬に起きてしまいました。24人死亡とか。
20年前の歌舞伎町ビル火災を思い出しました。雑居ビル火災怖い。
生きていると、自暴自棄になってしまいたいという気持ちになる瞬間があるのは理解できますが、それでも「人に迷惑を掛けない」という最後の一線を守ることって大切だと思うんです。
自分の境遇が悪くなったのは、もちろん社会のせいにしたいこともわかります。でも無差別に殺人をしてよいわけではない。
どんなに悪い状況になっても、日ごろの行いも含めてそれを回避できなかった自分の責任の一端はあると思う。それを「自分は悪くない、すべて自分以外の人間のせい」と考えてしまう事が問題。
『禮記』の第46編に「燕射・大射の礼の意義」について論じたものを『禮記射儀』として、弓道場に掲げられています。
後段にこんな言葉があります。
「発して中たらざる時は、即ち己に勝つ者ものを怨みず. 反ってこれを己に求むるのみ」
弓道の場合、的は動かず、中るも中らないもすべて自分の責任。試合で対戦者がいたとしても、自分の好調不調は、あくまでも自分のものであって相手の責任ではなく、他の武道ののように直接対決して技を出し、受けあうものではありません。
人生も同じではないかと思うのです。
100%自分の責任という事はないかもしれませんが、それでもまず自責を考えてみるという事は大切なことではないかと。
人を攻撃することは簡単です。でも安易に他人の落ち度を責めるよりも、まずは自分の行いを振り返ること、相手の立場になって考えてみる事が出来れば、こういう悲惨な事件って起きないんじゃないかと思います。