夢枕獏著・角川文庫
当代一の貴公子・光の君の妻である葵の上に、妖しいものが取り憑く。六条御息所の生霊らしいが、どうやらそれだけではないらしい。普通の陰陽師ではまったく歯がたたず、光の君はついに、妖しい外法の陰陽師・蘆屋道満に調伏を依頼する。。
「源氏物語」とありますが、原本とは関係がなく、光源氏と葵の上がでてくるだけ。
夢枕獏の別作品「陰陽師」のスピンオフ的な作品でした。夢枕獏自身も「源氏物語」を読み通しておらず大和和紀の「あさきゆめみし」で全編読むという。「あさきゆめみし」もほぼ忠実に漫画化されているので、問題はありませんが、この本は「源氏物語」かというと、恐らく全然関係ない作品なので、タイトル的には微妙。
更に光源氏に不思議な力を持っているという描写もあり、え?そうなの?と思ってしまいました。