雑誌「昭和40年男」は、隔月刊ですが、刊行のない月は、それまでの特集を編んだ増刊号が出ます。
今回は「興奮のおもちゃ&プラモ大全集」ってことで、これまで本誌で特集されたおもちゃとプラモの記事を集めています。
”おもちゃ”と”プラモ”。
いまでこそ子供の遊びは、テレビゲームやスマホのゲームに収斂されていて、おもちゃもスーパー戦隊、ライダー、女の子はプリキュアもの程度しかありませんが、私達の頃はカンブリア紀のアンモナイトのように実に様々なヒーローものがあり、許諾未許諾のおもちゃ、人形がたくさんありました。
おもちゃでいえば、タカラの変身サイボーグ1号。当時の特撮番組のヒーロー着ぐるみが別売りされていて当時すごく欲しかったけど、いかんせん高かったので結局買ってもらえず。
タイガーマスク人形は、虎のマスクが取り外しできて、可愛らしい顔の伊達直人がマスクの下にありました。これはおねだりして買ってもらいましたが、近所の子供達も同じ生活レベル。当然買うのは虎の穴の敵レスラーではなくタイガーマスク。お金持ちの友達だけがリングを買ってもらえて、そのうちに集まるのはみんなタイガーマスク(^_^;)。大人になったら全買いしてやる、とその時思ったもんです。結局買ってないけど。
プラモも駄菓子屋の50円くらいのプラモ、よく作りました。あの頃のプラモは動くのが当たり前。ゼンマイ、ゴム、モーター。ちょっと高いモーターライズ(モーターで動くプラモはこう言いました)で、いざ買って帰るとモーター付属ではなく別売りってこともあったり。
中学生くらいになって、宇宙戦艦ヤマト大ブームとなり、動くプラモではなくディスプレイする楽しみを知り、車や戦艦、タミヤのフィギュアでジオラマ作りと来て、今なお続くガンダムプラモの大ブーム。買うだけでも大変だったので、とりあえず買うもののの買うスピードと作るスピードでは、買うスピードが上回り、積みプラが始まります。
昔のプラモは素組みではいまいちかっこ悪く、塗装・改造をしないと…って思っていると余計作らなくなります。箱を開けて完成までの道のりに思いを馳せてそっと蓋を閉じる。後で作るからね。。結局40年積んでいるプラモが今だに有ります(^_^;)。老眼が進み、作ることがあるのか疑問。まさかこんなことになろうとは…。
今だにおもちゃ・フィギュア・プラモに対する渇望、今回の特集ではありませんが、CDや映像ソフトの収集も子供の頃の満たされない欲望を満たしている行為に間違いありません。
だいたい、うちの親は子供の頃に欲しいものがあっても「大人になって自分でお金を稼ぐようになれば好きなだけ買える」といって、買ってくれなかった。うちの経済状態なんて子供は知らないからね。でも思った以上に自由になるお金は今だにないし、それよりも時間がなく、更に身体が思うように利かなくなってる。行動力や集中力も間違いなく弱ってる。やっぱ欲しい時に手に入れないとなぁ。ま、手に入れることができなかったのも思い出ですが。。
同年代諸氏にはオススメです。