うちには炬燵がありません。
正確に言うと、私が一人暮らしをしていた頃の炬燵はまだあるのですが、カミさんが頑なに炬燵設置を反対しており、結婚以来1度も炬燵を立てた事がありません。
ワタシ的に炬燵は「完全家具」と思っていて、食事も勉強も読書もそのまま横になれば寝ることもできて、炬燵の上に常にみかんを置いておけば、1日中、立たずに過ごすことができます。正面にテレビ、リモコンも置いておけば、もう完璧です。
そんな状況はカミさんも知っており、炬燵を立てたら誰も動かなくなるというのが炬燵を置かない理由です。
でも、そんなカミさん、冬は床暖房のスイッチを入れるとそのまま横になり、動かなくなります。
床からのぬくぬくは、身体を絡め取ります。
そんなカミさんに寄り添って、私も横になるともう駄目。
とはいえ、床は床。寝ているうちに身体が痛くなります。
で今日も2時位に起きて歯磨きをしてから2階のベッドに行き2度寝。
これ起きればまだ良い方で、外が白々と明け始めてから起きるともう身体はバキバキ。ロボットのようにギクシャクしながら、とりあえずお風呂に入り凝りをほぐします。それはそれで気持ち良いのですが…。
炬燵がなくても床暖が炬燵の代わりとなって私達を優しく包み込む。後悔とともに。
もうね、毎回思うのです。
「今日は横にならないぞ」と。
ところが夕食後など、つい横になると悪魔のベールが身体にまとわりついてきます。
優しい言葉は人を駄目にする。
今日こそちゃんとベッドで寝よう!