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『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念セレクション上映


宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念セレクション上映もいよいよ最終週、プログラム3のセレクトは以下の通り。

プログラム3(75分):1月10日(金)~1月16日(木)

第23話「ついに来た! マゼラン星雲波高し!」
第24話「死闘! 神よ、ガミラスのために泣け!!」
第26話「地球よ、ヤマトは帰って来た!!」

ちなみに第25話は「イスカンダル! 滅び行くか愛の星よ!!」
23、24話でガミラス本星を破壊して一路目的のイスカンダルに到着するお話し。TVシリーズでは、映画ではオミットされた藪機関士他によって森雪を拉致しイスカンダルに残るという反乱劇がありますが、その他の部分は劇場版で使われているので、あえてはずし、ガミラスの破壊と滅亡を丁寧に描いた23,24話と、帰路に着いたヤマトにデスラーが襲い掛かってくる最終話「古代君が死んじゃう」「地球か…何もかも皆懐かしい」など名セリフの最終回という選択は、さすがというしかありません。

23話冒頭、イスカンダルからの誘導電波がヤマトに入ってくるが、まさにその方向からミサイルが飛んでくる。イスカンダルガミラスは2連惑星だった。イスカンダルに行くためには、まずガミラスを葬らねばならない。ガミラスは、磁力雲をヤマトにまとわせてガミラス本星に誘導、本土決戦を仕掛けてくる。

ガミラスは、空洞惑星で、内海は濃硫酸の海。せっかく前回七色星団決戦でのドメルの自爆に寄り吹っ飛んだが、翌週無事復活した第三艦橋が溶け落ちる。悲運な第三艦橋…。
24話。希硫酸の嵐、天上からはミサイル、下は濃硫酸となすすべのない古代は、沖田艦長に相談すると、海に潜って濃硫酸を作っている海底火山を波動砲で撃てという。決死の覚悟で水中にもぐり、アナライザーにより元となる海底火山を発見、誘爆、ヤマトはガミラスの猛攻を受けるが、ガミラスは壊滅する。
破壊の限りを尽くし、たった1艦で、一つの文明を葬り去ったヤマト。その惨状を見て、古代は「我々がしなければならなかったのは、戦うことじゃない。愛し合うことだった。」と。え、今更?とはいえ、地球もほぼ滅亡仕掛けていたから、はなから総力戦で、どちらかが滅亡するのはわかり切っていた。しかもその確率は地球側の方が高かった。
「俺達は、小さいときから人と争って、勝つことを教えられて育ってきた。……学校に入るときも、社会に出てからも人と競争し、勝つことを要求される。しかし、勝つ者がいれば負ける者もいるんだ。負けた者はどうなる?負けた者は幸せになる権利はないというのか。今日まで俺はそれを考えたことはなかった。俺は悲しい、それが悔しい!」
エリートの古代君が戦争の虚しさを悟った瞬間ですね。
でもこれが、その後の古代君を苦しめることになる。艦長は軍人として非情にならなければならない時がある。それが出来なければ、指導者にはなれない。
形ばかりの艦長になっても、いつまでたっても古代君が成長しないのは、軍人でありながら、相手の事を考えすぎてしまう事。

第26話(最終回)
25話掛けての往路は、ガミラスを退けた結果1話で地球圏に。
とはいえ
地球滅亡までのタイムリミットは迫っており、スターシャから受領した放射能除去装置「コスモクリーナーD」の組み立て作業を進める。
そこへ、脱出用艦船となっていた王宮”デスラー艦”により、ヤマトを追撃、辛くもワープで逃げるヤマト、それを追うデスラーデスラーは大和と同一座標にワープしヤマトの横っ腹に突っ込む。放射能を艦内に送りながら、デスラー自ら白兵戦を挑む。艦内に充満する放射能を除去する為、森雪は「古代くんが死んじゃう!」と、まだ試運転をしていないコスモクリーナーDを作動させる。コスモクリーナーは無事作動し、館内は浄化されたが、作動中に一瞬空気がなくなるという現象が起き、森雪は死亡する。

地球が間近に迫り、乗組員はそれぞれ地球を見て歓喜するが、古代は森雪の亡骸を抱えて第1艦橋に静かに向かう。
すると、森雪地球光を浴びたせいか、はたまた艦長室のベッドの上で「地球か…何もかも皆懐かしい」と言って涙し絶命(この時はどう考えても絶命したと思った)した沖田艦長の力かで、森雪は蘇生する。

そして、ヤマト帰還。地球が徐々に元の青さを取り戻す。

詰まり過ぎと思う23話~26話。
これ、今だったら、第3部とかで公開するんだろうなぁ。ヤマトは連続ものだから、できる限り省かない方が良い。とはいえ、今だから複数回の上映もありだけど、この時代は1回で見せないと最初から3部形式、4部形式なんて企画が通るわけもなく。

ヤマトを大きな画面で見る。
私のライフワークでもありますので、今回のセレクション上映はとても良かった。
出来れば、「―2199」のように全7部とかで、全編4Kリマスターした全26話やって欲しいくらい。

絵はなんといっても50年前だから、ちょっと厳しいけど、音楽、ストーリー、熱量は現在の作品に引けを取らない。それどころか、アニメって絵以外進化してんのか?と思ってしまいます。

ヤマトの制作プロデューサー、西崎義展氏は、アニメ業界を単なる金儲けのひとつとしてしか見ていなかったが、才能を集める天才だったのは間違いない。「宇宙戦艦ヤマト」という作品は、しがらみのない西崎氏だからできた。

そういう意味で、今回ヤマト新作を作ることになった庵野監督も、今、外野からの影響を受けない作品作りができる数少ないクリエイターです。
新作ヤマトの公開は恐らく来年以降。今回の入場特典チラシ同様の松本零士タッチの絵柄でやってくれるなら是非観たい。

いずれにせよ、50年という長きに渡り愛されるコンテンツはなかなかない。
願わくば、更に50年、100年と明治の文学作品のように、私達のようなリアル世代がいなくなっても語り継がれますように。

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