1974年10月~翌年3月まで日本テレビ系列で放送された「宇宙戦艦ヤマト」50周年を記念した企画が昨年から続いています。
今回は、特に1作目のTVシリーズをメインに据えた資料展示会でした。
西崎義展プロデューサーの熱意で、当時のアニメ、SF、音楽それぞれの超一級のスタッフを集め完成させた作品。
ただ西崎という人は、”山師”で、しかも1作目が当たったからと、同じパターンで物語を紡ぎ始めた。所謂二匹目のドジョウ、三匹目のドジョウです。
付いていけなくなったスタッフは一人減り二人減り、「さらば宇宙戦艦ヤマト」まではよかったものの、TV版「―2」で、色々と理由を付けて「さらばー」の結末を変えてしまった為に迷走がはじまり、1983年3月の「宇宙戦艦ヤマト完結編」で一旦終了。この間約9年。そして26年後装いも新たに復活編(第1部)が作られて1stシリーズは終了となりました。
リメイク版「宇宙戦艦ヤマト2199」は2012年~13年にかけて制作、イベント上映の形を経て、2013年にTVシリーズ放映、以降「―2202」「―2205」「―3199」と2025年の現在まで続いています。既に1stシリーズより長い期間(2012-2025の13年)作られています。
1stシリーズも劇場版はTVシリーズの再編集ものですので、TV版の方がより深く「宇宙戦艦ヤマト」を理解できます。
西崎pは胡散臭いですが、人たらしで巻き込み上手。ただ、その本質を理解するとすぐに人は離れていく。
今回の展示でも「機動戦士ガンダム」の富野 喜幸(由悠季)や安彦良和の絵コンテが観れます。そして松本零士加入以前と以後の設定、デザインがまさにジャンプアップする感じがよく分かります。だって、岩の塊→たらいみたいな宇宙船→いま見る宇宙戦艦ヤマトになっていき、やたら濃い顔の漫画雑誌巻頭の絵物語に出てくるようなキャラクターも、当時美女を書かせたら日本一の松本零士の加入で、ヤマトのビジュアル面の骨格が出来上がった感じです。
「―ヤマト」はSFかっていうと、かなり怪しい感じですけど、すくなくともそれ以前のTV漫画にはない作り込みをされていたのは事実。強いてあげればSF作家平井和正原作の「エイトマン」位か。「サイボーグ009」はアニメ化にあたりSF色は殆どなくなってた。
「宇宙戦艦ヤマト」がなければ、今のアニメの隆盛はなかったのは事実。「ガンダム」も「エヴァンゲリオン」もなかった。
そういう意味では、50年以上も前の作品ですが、エポックメイキングで、ルーツを知るにはよい企画でした。

