日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「傷だらけの天使」

アマプラで久しぶりに無料になっていたので少しずつ観ていましたが、今日は有給休暇だったので残り7話を一気見しました。

1974年10月から1975年3月まで、毎週土曜日22時日本テレビ系で放送された作品。全26話。

萩原健一(修/オサム)と水谷豊(亨/アキラ)は、綾部情報社という探偵事務所で調査員をしているが、仕事毎に依頼を受ける為常に金がない。しかもオサムに声を掛けられる仕事はどれも危険なものばかり。
そんな仕事に嫌気がさし「もう二度と仕事をうけない!」というが、金に困って受けざるを得ない。オサムとアキラは綾部の持っているビル(数年前に取り壊された代々木会館ビル、通称エンジェルビル)の屋上のペントハウスで同居している。アキラは自動車修理工をしているが収入が低く、オサムの請負う探偵仕事に協力している。

オサムは妻とは死別しているが千葉の実家に残してきた息子、健太がいる。高倉健の”健”に菅原文太の”太”からとった名前。

子ども絡み、男の友情の話など、最終的には修と亨の活躍に関わらずバッドエンドな話が多い。

無軌道で短絡的だけど修と亨は綾部の命令如何に関わらず、常に正しいと思われる行動をする。それさえも綾部の計算上の事だったりすることもある。

大人の損得に巻き込まれ毎回貧乏くじを引かされる修と亨。

この時代、こういうドラマが多く、それに強い影響を受けた私はどちらかといえば修や亨のような生き方を支持するようになってしまいました。
ただ50年経った今も、正しい事が常に正義とか収入には縁があるとは限らない。否、むしろ正しくない事をしている方が世間的には成功者になっている。

いみじくも最終回、大型利権に絡む綾部事務所は警察に狙われて綾部(岸田今日子)、辰巳(岸田森)、秘書兼事務の京子(ホーン・ユキ)も散り散りに逃亡する。町中を探し回る修に京子から連絡があり新宿で落ち合う。綾部は、船でロシアを経由してヨーロッパに行く。修に偽造パスポートを渡し同行を誘う事を伝えてきた。

「社長みたいな本当のワルってどこまでもかっこいい。私も憧れたけど結局ダメね。私みたいな中途半端が一番惨めよ」と言うと、京子は修に「あなたもこのままで居たら新宿のクズで終わってしまうわよ」と言った。
「ここらで心を決めて、ワルなら悪に徹することよ。クズで終わりたくなかったら社長についていくのよ、どこまでも!」
ペントハウスに戻り、社長と逃げる準備をする修。そこに咳をしながら亨が帰ってくる。前夜寒い中噴水に入り笑いを取っていたのが仇となり風邪をこじらせたよう。
そんな亨に社長と海外に行くので待っていろ、という。亨はもう修が帰ってこないものと思い、ここにいてくれと懇願するが、オサムは振り切って出て行ってしまう。
亨の事が気がかりな修は、薬局で薬を買い、ペントハウスに戻ると、亨は既に絶命していた。

風呂を焚いて亨を入れてやり、童貞だった亨の身体にヌードグラビアを貼り付かせる。

「あったかいだろう?亨あ…。今、女抱かせてやるからな」とすすり泣きしながら、ヌードグラビアを亨の体に貼り付ける。

翌朝、夢の島(当時東京で出たごみの最終処分場で焼却その他の処理を行わずすべて海上投機されていた)で1つのドラム缶を乗せたリヤカーを引く修。
ドラム缶の中には亨の遺体が納まっている。
そこで流れるデイブ平尾の「一人」これが泣ける。

www.youtube.com

綾部は船に乗りその後の行方は不明。辰巳は綾部に捨てられたにもかかわらず綾部を執拗に追い続ける海津警部 (西村晃)の邪魔をして逮捕。

その後の面々の行方はしれないという幕。

30年後の続編ということで矢作俊彦が「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」を上梓しているが、爺さんになった修の姿を見たいとも思わず、読んだものの違和感がありました。

70年代、負け犬の哀しくも愛おしい物語。

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