監督 ・脚本・撮影・編集安田淳一/制作 未来映画社
2025年1月:第48回日本アカデミー賞で、
最優秀作品賞
最優秀編集賞(安田淳一)
優秀監督賞(安田淳一)
優秀脚本賞(安田淳一)
優秀主演男優賞(山口馬木也)
優秀撮影賞(安田淳一)
優秀照明賞(土居欣也、はのひろし、安田淳一)
の7部門受賞とのこと。気になっていたんですけど、時間が合わなくて観ていませんでしたが、Amazonprimeで配信されていたのでやっと観ました。
幕末、会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は家老より直々に長州藩士を討つ密命を受け、同胞・村田左之助( 高寺裕司)とともに京都にくる 。しかし戦いの最中、落雷により現代(設定では2007年頃[9])の京都にある時代劇撮影所へタイムスリップしてしまう。現代にタイプスリップした高坂は、TVでの時代劇の切られ役の演技の演技に感動して、切られ役のプロ集団剣心会に入門、切られ役としての仕事を得る…。
「戦国自衛隊」も「幕末未来人」も現代人が過去に行く話ですが、過去の人が現代に来るという話しはそう多くない。「ちょんまげぷりん」(2010)、小中監督の「篤姫ナンバー1」同じ小中監督のTVドラマ「いいね!光源氏くん」とかくらい?
侍タイムスリッパーは、131分と2時間超の作品ながら中だるみもなく、殺伐とした幕末から、白米やショートケーキがいつでも食べられる世界に”飛んで”来てしまったが、高坂が斬られ役という仕事を得た事で意外と馴染むのは早い。居候をさせてくれた撮影所近くのお寺の住職夫妻や、助監督の優子ちゃん、剣心会の殺陣師岡本など優しい人が多い。
本物の侍が時代劇をやるんだからリアルになる。
過去は徒弟関係が厳しく、小さいうちから仕込まれた技術を持っている。
確かにEXCELやWORDは使えないかもしれないけど、それ以上の経験があるので、その技術を持って現代でも一流になる素養はある。
それにつけて、細分化され機械任せの現代人は、過去に行ったところで役に立たない。「仁-JIN-」は医療技術を持っていたけど、道具や薬品がなく苦労していました。ましてただのサラリーマンなんで、野垂れ死にするのが関の山です。
どんな時代に生まれても自分の居場所があるというのは良い。
なんてことのない日常でも大切にしないとな、と思わせる良作でした。
大手制作会社を押しのけて自主制作映画が日本アカデミー賞最優秀作品賞を取る。
日本アカデミー賞も捨てたものではありません。
アマプラ入っている人、お勧めです。
