2006年・池井戸潤著・文春文庫
池井戸作品は結構読んでいて、映像化されたものも「半沢直樹」以降ほぼすべて観ています。
「シャイロックの子供たち」も2022年にWOWOWで連続ドラマ化(全5話)、翌年阿部サダヲ主演で映画化されています。
「花咲舞が黙っていない」の東京第一銀行、その下町にある小規模の長原支店が舞台。
ちなみに半沢直樹が入行したのは、のちに東京第一銀行と合併する産業中央銀行(のちに東京中央銀行と改称)。
銀行というと優良企業、公務員に次いで安心の企業と言われたのも昔の事。
銀行は、お金を預かるのが仕事じゃなくて、貸す(融資)しその金利で稼ぐ会社。一般の会社がものを作ったり、サービスを提供したりすることによる対価として利益を上げるのが、お金を回すことで利益を稼ぐというだけで、会社としての本質は変わらない。
特に、池井戸潤の作品が世に出てから銀行の悪の部分が表に出てきた。勿論、銀行内でも不正を憎み組織改革を進めようという主人公を中心とした勢力はあるものの、大体の場合、組織が変わってめでたしめでたしとはならない。それだけ銀行の闇は深いということなんでしょう。
「シャイロックの子供たち」は、東京第一銀行長原支店を舞台にした全10話からなるグランドホテル形式かと思いきや、実は100万円紛失事件から明らかになってきた不正融資事件のお話でした。
この支店は、表面は普通の銀行の河をかぶっているが、支店長以下禄でもない行員ばかり。
ちなみに映画とは結末が異なりますので、映画を観た人は是非原作を手に取ってみてください。
映画はエンタメ寄り、原作の方がリアルな感じ。
↓映画版(250516現在、アマプラ会員無料で観れます)
↓WOWOW版も(同上)


