
室積 光著・小学館文庫
まさか続編が出ているとは知らなかった…。
前作「都立水商!」は、2001年刊行06年に文庫化しており、文庫版を読みました。
約25年振りの続編。続編の世界も25年経っています。
東京・新宿、歌舞伎町に設置された水商売について学ぶ学校「東京都立水商業高等学校」(都立水商)を舞台にした学園コメディ。
コメディではありますが、考えさせられる場面も多々あり、ただ面白かったーでは終わらないところが室積作品。今回も同様で、
偏差値の低い公立高校、しかも水商売専門の商業高校という前代未聞な高校だけど、中学校までいじめられたりやる気をなくしていたり、性被害を受けていたりする生徒が、まさに水を得た魚のように学校の専科(「ソープ科」「ヘルス科」マネージャー科、バーデン科、ホスト科、ゲイバー科)を通じて、また部活動や生徒会活動を通じて、徐々に自信を持って生き生きと青春を謳歌する姿に還暦のおじさんも心打たれました。
25年前にはさほどど大きく取り上げられなかったLGBTや性被害の問題もちゃんと盛り込み、更にディスレクシア(文字の読書きができない障害)の問題も織り込み、水商の存在意義が更に増している。
なんか、元気貰いました。
偏差値高くない高校出身者(私も)で、あんまし本読まないんだよねー、って人。青春ドラマが好きな人お勧めです。
ちなみに「ー2年A組」「ー3年A組」と続編が出ているようなので、なくなる前に買おうと思います。


