日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「1981年のスワンソング」

1981年のスワンソング (幻冬舎文庫)

五十嵐貴久著・幻冬舎文庫

五十嵐貴久著作で西暦がタイトルに入るのは、”青春三部作”といわれる
・1985年の奇跡
・2005年のロケットボーイズ
・1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター
の3作あり、「1981年のスワンソング」もタイトル的にこのシリーズ同様青春小説化と思いきや、タイムスリップものでした。

近所のコンビニに買物に出かけた松尾俊介は、2014年から1981年にタイムスリップしてしまう。
29歳、1985年生まれなので生まれる4年前。当然当時の事は知らず、実家は八王子にあり両親と生まれたばかりの兄が住んでいるけど、自分はまだ生まれていない。

コンビニに行く時にスマホも持たず、お金も少ししか持っていない状況でタイムスリップしたものだから、1981年では住むところは勿論、食べるものも困る状態。
ポケットにあったコンビニのおつり数百円でデリバリーベーカリーでバケットを買い飢えをしのぐ。住まいは代々木公園のベンチ。
ある日、代々木公園内の舞台で歌を唄っている青学の学生と仲良くなる。
お金がないので、居酒屋を奢ってもらう。
毎日彼らと歌っていたが、彼らの歌う歌はほとんどわからず、松尾は90年代の歌を唄う。
それを聞いていたレコード制作会社の黒川小夜子。
今までに聞いた事のないフレーズ、曲運びに才能を感じた小夜子は、ヒットが出せない音楽プロデューサーで松尾の歌に最後の望みをかける。
自分がプロデュースしている男女デュオに松尾がゴーストライターとして詞曲を提供することに。
曲は
「世界に一つだけの花」
「赤いスイートピー」
「TSUNAMI」
それぞれ、2002、1982、2000年の曲で1981年の人は知らない。
当然空前の大ヒットを記録し、1981年に収入源を見つけられた。

さて松尾は2014年に戻れるのか。
松尾の曲で一躍アイドルになったイエロープードルの2人組は。
ヒットメイカーとなった小夜子は。

五十嵐貴久作品らしく、物語が動き出すとあっという間。


私1981年は高校2年生。田舎の高校でぶすぶす燻っていた感じ。
スマホもPCもなく、ちょっと何か調べるだけでも大変だった時代。
待ち合わせも駅の伝言板を使ったり。事前の場所と時間の約束がすべて。ここら辺の生活から時間に遅れない癖は付いたかも。

音楽も当時はレコードで、大切に聞いていましたね。アルバム曲はA面1曲目A面最後、B面最初とか順番覚えてました。
CDになって簡単に飛ばしたり、サブスクに至っては順番なんか関係ない。

便利なのはいい事だけど、不便は不便なりに楽しんでいた時代。
でもま戻りたくはないですけどね。

軽く読めるので時間が空いた人、タイプスリップものに拒否感ない人、そして1981年に青春時代を過ごした人、お勧めです。
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