今日は昇段審査の日でしたが今回は見送りました。さすがに今の状況では、昇段は厳しい。
弓道をはじめて20年近く経ちます。もっとも、2年くらいで弐段をとり、その後10数年仕事や体調不良で離れ、3年前位に再開したので実質経験はすごく短いです。
ずーっと再開の機会を狙っていて、やっとここ数年コンスタントに練習していますが、それでも練習不足は否めません。現役世代だから仕方ないのですが、弓道以外にも趣味があって、本当に真剣にやっているかと言われると正直微妙な感じ。既にリタイアした人とかは、毎日のように練習していることを考えると、全く練習していないに等しいわけで。色々弓以外にも趣味の会に参加させて頂いていると、そういう、この道を究めようとする人と会って、そんな中で中途半端な自分が混じると失礼に感じてしまいます。
いろんなことに興味を持つことは決して悪い事じゃないと思っていますが、考えてみればそういう人から見たら「なんて中途半端なんだ」と思われても仕方がない今の私。
サラリーマンであれば仕事に集中して、仕事をしっかりこなすことが現役世代のあるべき姿、とも思う。おそらく、10年いや15年くらい前なら、そういう人生の選択もあったかもしれない。でも社会人としての人生は、長くても残り10年程度。その後は会社という庇護の元から離れる。そうなった時に、会社関係しか拠り所がないというのは寂しい。確かに現役時代に会社に人生をささげていれば、老後の収入はある程度安泰かもしれない。しかしいつまでも会社関係しか友達がいないとか、引退しても会社の引きで仕事についている人を見るにつけ、それは本当に幸せなのかと疑問に思ってしまう。
お金は確かにあった方がいい。お金があれば心にも余裕ができると思う。でもお金で手に入れる事ができないものも確かにあって、その素地を現役時代に如何に作っているかで会社生活卒業後の人生の豊かさが決まると思うのです。
人生は一度きりだから、それをどんな風に過ごすかは個人々々考えがあると思う。仕事に真剣に取り組む人を悪いとも思わないし、逆に仕事はそれなりだけど仕事以外で充実した楽しい生活に興じるのもあり。ただ今の自分のようにあれもこれもと手を出してどれもが中途半端になっているのはやっぱ良くないと思うのです。
そこで弓道についてもう少し真剣にやってみようかと思った次第。
今入っている弓友会は地域的に抜ける事は出来ないのですが、今日古巣の弓友会に戻り、また一から出直そうと再開の手続きをして来ました。2つの道場をかけ持ちするのですが、それによって、弓を引く回数は格段に増やすことが出来るのと同時に、高段者に見て戴く機会が増えます。また古巣の道場は広いので無理せずに動作が出来るというのも利点。2つの道場を使い分けて、弓以外の趣味はちょっと抑えつつ高みを目指そうと思います。