日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

読書

「旅のつばくろ」

沢木耕太郎著・新潮文庫 令和5年に文庫が出ているのを知らなかった。 JR東日本の新幹線で読める無料冊子「トランヴェール」掲載のエッセイをまとめたもの。沢木耕太郎の小説、エッセイは殆ど読んでいます。 今から30年前(1994年)に文庫になった「深夜特急…

「全裸編集部 青春戦記1980」

本橋信宏著・双葉社 本橋信宏さんの著作は大体読んでいます。今回の新刊ですが、2021年から24年まで「週刊大衆」に連載されたものを加筆修正、再編集されたもの。タイトルは自作の「全裸監督」の姉妹編を意識した感じですかね。 本橋さんがフリーライターと…

「リミット」

野沢尚著・講談社文庫1998年初刊・2001年文庫化江戸川乱歩賞受賞後第1作。著者の野沢尚は、脚本家として数々のヒットドラマ、映画のシナリオを書かれています。 一番好きなのは木村拓哉、中山美穂主演のフジのドラマ「眠れる森」(1998)。北野武監督第1作「…

「シャイロックの子供たち」

2006年・池井戸潤著・文春文庫 池井戸作品は結構読んでいて、映像化されたものも「半沢直樹」以降ほぼすべて観ています。 「シャイロックの子供たち」も2022年にWOWOWで連続ドラマ化(全5話)、翌年阿部サダヲ主演で映画化されています。「花咲舞が黙ってい…

「いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上)」

2023年10月から12月期CX「木曜劇場」枠のドラマ。上巻は全11話のうち1~5話分のシナリオ収まっています。フジテレビは、こういう良作を作ることが出来るのに全くもったいない。 好きだった作品でもシナリオ本が出るのは稀で、出るのはとても有難い事です。…

「MIU404」(シナリオ)

野木亜紀子著・河出書房新社(ソフトカバー)「アンナチュラル」のシナリオに続きこちらを。2020年6月~9月金曜ドラマ枠全11話。 MIU404とは、Mobile Investigative Unit(犯罪の初期段階での捜査に特化機動捜査隊)の略称。404は主人公の第4機動捜査隊の2…

「アンナチュラル」(シナリオ)

野木亜希子著・河出書房新社(ソフトカバー)TBS金曜ドラマ枠2018年1月から3月期の全10話のドラマのシナリオブックです。 TVドラマもオンタイムで観ていました。今はAmazonprimeで配信されているので、HDD録画も含めて5周は観ています。タイトルの「アンナチ…

「砂の器 映画の魔性-監督野村芳太郎と松本清張映画」

樋口尚文著・筑摩書房(ソフトカバー) 1974年、監督;野村芳太郎、脚本;橋本忍、山田洋次橋本プロダクション・松竹 制作の映画「砂の器」は、邦画の最高傑作のひとつというのが定説で、私もマイベストテンに入るくらい好きな映画です。ただ、ミステリーと…

「空想映像文化論 怪獣ブームから『宇宙戦艦ヤマト』へ」

氷川竜介著・KADOKAWA氷川竜介は、日本のアニメ・特撮研究家で明治大学大学院国際日本学研究科特任教授として講義を持っている。 1958(昭和33)年生まれなので、いまでいうTVアニメや特撮映画、TVとともに歩んできた人生なわけで、そんな氷川さんの考える今…

「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV」(再読)

北森 鴻,浅野 里沙子著・角川文庫2016年に新潮文庫版を読んで感想を書いています。↓ https://hee.hatenablog.com/archive/2016/06/28角川文庫での”蓮杖那智シリーズ”復刊もこれで最終巻。 前作「邪馬台」は執筆途中で絶筆となり、以降の部分を小説家北森鴻の…

「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV」(再読)

北森 鴻,浅野 里沙子共著・角川文庫異端の民俗学者、蓮杖那智と研究室の内藤三國、佐江由美子、教務部で元民俗学者だった高杉、そして古道具屋・雅蘭堂の越名集治、店舗を持たない骨董商(旗師という)の冬狐堂・宇佐見陶子、池尻大橋のビアバー香菜里屋も出…

「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII 」(再読)

北森 鴻著・角川文庫 異端の民俗学者、蓮杖那智のフィールドファイルシリーズ3 表題作のほか「憑代忌(よりしろき)」「湖底祀(みなそこのまつり)」「棄神祭(きじんさい)」の短編3つを収録。表題作の「写楽・考」は全体の半分くらいのボリュームなので…

「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII 」(再読)

北森 鴻著・角川文庫亡くなって15年も経つ著者の作品が出版社を変えて再刊されるというのは、明治の文豪の作品ならともかく、結構異例な事だと思う。 だいたいの場合、亡くなった時に店頭でフェアとかやって在庫一掃して、後は絶版、入手困難となるのが普通…

「【推しの子】 ~一番星のスピカ~」

赤坂 アカ,横槍 メンゴ,田中 創著・集英社(JUMP j BOOKS ずいぶん前に買って積んでいたもの。 原作は15巻まで読んでいて、最終巻を残すのみ。 TVアニメは2期まで履修済。 実写ドラマ版は、2話まで。その程度の「推しの子」ファンです。衝動買いしたこの小…

「宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 第2部 マリグナント・メモリー」

塙 龍之著,アステロイド6(協力)・KADOKAWA 「宇宙戦艦ヤマト完結編」(’83公開)と「宇宙戦艦ヤマト復活編」(’09公開)を繋ぐ物語の2作目。 ところどころにヤマトIII、完結編、復活篇のキャラが出てきます。特に今回はIIIのキャラが多かったようですが、I…

「タイム・トラベラー」

「タイム・トラベラー」は筒井康隆『時をかける少女』を原作に、石山透脚本で1972年にドラマ化。高視聴率を獲得し、石山透オリジナル脚本で「続タイム・トラベラー」が作られました。 「時をかける少女」が映像化されたのはこれが最初。 以降3度の映画 83年…

「宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン」

アライヒロユキ著・社会評論社 2010年刊なので14年も前。「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012年からなのでその少し前ですので、「―2199」には触れられず、実写版「space battleshipヤマト」までを引きながら、TV版のパート1の時代背景を描く。基本的にヤマト肯…

「198Xのファミコン狂騒曲」

塩崎剛三(東府屋ファミ坊)著・SBクリエイティブいまでこそほとんどゲームはやらなくなりましたが、ゲーム歴は長いです。 ビデオゲームは、小学生の頃、長崎屋のゲームコーナーでブロック崩しとか、シーソーに乗って風船を割るゲーム?(サーカスというらし…

「海のはじまり シナリオブック 完全版〈上〉」

生方美久著・扶桑社 今週月曜日に最終回を迎えたドラマのシナリオ本前編。この巻は1話から6話まで。最近ヒットドラマのシナリオやノベライズが出ることが多いですけど、ノベライズは映像作品をなんとか言語化する為に脚色が入りますが、シナリオは、ト書き(…

「幽霊インタビュー完全版: テレビ局が総力を上げて真相究明」

水沢隆弘著・amazon 水沢さんはタレントではなく、長野県でリラクゼーションクリニックを経営している経営者の方です。 ご本人は霊感があったりするわけじゃないそうですが、昔からオカルト好き、不思議な話好きだったとのことです。 そんな水沢さんが20代…

「桃色じかけのフィルム―失われた映画を探せ」

鈴木義昭著・ちくま文庫 ピンク映画というと「にっかつロマンポルノでしょ」と思う人が多いですが、にっかつロマンポルノの前に、様々な独立プロが裸を売り物にした映画を撮っていました。それがピンク映画。 1962年に協立映画製作、大蔵映画配給の『肉体の…

「リボーン」

五十嵐貴久著・幻冬舎文庫ついに「リカ」シリーズ全9巻で完結。 前巻「リベンジ」の直接の続編。これまでリカの生い立ちを前後しながら紡がれた殺人鬼の物語もこれで一応の完結をみる。リカというサイコパスは、邪魔者を排除する為、巧妙に事故に見せかけた…

「凶笑面―蓮丈那智フィールドファイルI」(再読)

北森鴻著・角川文庫 私の北森鴻との出逢いはこの作品から始まりました。」 義兄から「面白いから読んでみて」と預かってきた本で、冒頭の「諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」に捧ぐ」という献辞で一気に引き込まれました。「妖怪ハンター」とは、1974年習慣…

Testosteroneさんの言葉。

借り物ですいません。 この言葉がどんなに気を楽にしてくれたか。「一度でも心身の健康を損なうと本当に本当に大変だから絶対に無理しないでね。 とてもつらいし、元の状態に戻るまでにすごく長い時間ととてつもない労力が必要になる。 そんな思いは誰にもし…

「365日、絶好調で超ハッピーになれる言葉」

Testosterone著・扶桑社(ソフトカバー)昨年休職をし始めた頃、X(twitter)を見るともなしに見ていると、やたら受容的で前向きな言葉が飛び込んできた。 testosteroneさんのつぶやきだった。↓こんな感じ。【超大切なお知らせ】心配事の9割は起こりません。…

「「うつ」への復讐」

高島 忠夫著・カッパブックス「いぇーい!」でおなじみの高島忠夫さんは、1951年新東宝のニューフェイス「新東宝スターレット」の第1期生として芸能界入り。100本以上の映画に出演していましたが、映画斜陽期に突入して、私の知っている頃は主に軽妙な司…

「硫黄島 国策に翻弄された130年」

石原 俊著・中公新書硫黄島に元々島民がおり、漁業はもちろんサトウキビやレモングラスの栽培、日本では唯一コカ(コカインのもとね)の産地で経済的には潤っていたと聞いた事があります。 強制疎開させられて以降今に至るも帰島できないというのも時々慰霊…

「永遠なる「傷だらけの天使」」

山本 俊輔,佐藤 洋笑 共著・集英社新書「傷だらけの天使」本放送は74-75年の22時。私は9-10歳の頃ですので、当時の子供が起きていていい時間ではありませんでした。その後16時台に再放送を何度もしており、そこで知ったクチです。他のドラマと違ってアウ…

「性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困」

坂爪 真吾著・集英社新書性風俗で働くシングルマザーへのインタビューをもとに、なぜ性風俗で働くシングルマザーが多いのか、貧困が連鎖するのかを考えさせられた。昔は、性風俗で働くのは最後の手段と言われていましたが、今は単に興味だったり、お小遣い欲…

「なぜ時代劇は滅びるのか」

春日太一著・新潮新書 昔はどのチャンネルでも時代劇をやってました。小学生の頃夕方の再放送で、初期の東野英治郎版「水戸黄門」は結構好きでよく見ていました。年末年始は、大型時代劇をやっていましたがそれも楽しみにしてました。高校生の頃テレビ東京で…