日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「なぜ時代劇は滅びるのか」

なぜ時代劇は滅びるのか(新潮新書)
春日太一著・新潮新書
昔はどのチャンネルでも時代劇をやってました。小学生の頃夕方の再放送で、初期の東野英治郎版「水戸黄門」は結構好きでよく見ていました。年末年始は、大型時代劇をやっていましたがそれも楽しみにしてました。高校生の頃テレビ東京で正月特番「12時間超ワイドドラマ」として東映内田吐夢監督の「宮本武蔵」五部作(武蔵役は中村錦之助)を放送、翌年、同じ枠、武蔵は同じ萬屋(中村)錦之助で巌流島決戦後の武蔵を描く「それからの武蔵」が放送されすっかり武蔵にハマりました。今でも東映版の「宮本武蔵」は武蔵映画のNo1だと思います。TVでも何度も映像化されていますが、白眉は1984年の役所広司が武蔵役のNHK宮本武蔵」。まだ若々しい役所広司、可憐なお通は古手川祐子、弱虫の又八は奥田瑛二、沢庵和尚は津川雅彦佐々木小次郎は中康次。やっぱ佐々木小次郎は美男。あ、内田吐夢版の佐々木小次郎は若き日の高倉健。これも結構な美男子。

定形のドラマに飽きてきた頃これも再放送ですが「必殺仕掛人」は今でも好きな時代劇。「必殺」シリーズ第1作で、緒形拳の梅安、家族思いの剣の達人西村佐内は林与一、表は口入屋で裏稼業で仕掛人の元締をしている音羽屋半右衛門を山村聰。この後シリーズ化されますが、やっぱり最初の「ー仕掛人」が一番すき。

という具合に、私たち世代は時代劇の洗礼を浴びた最後の世代かもしれません。
以後、TVシリーズの時代劇はどんどんなくなり、いまは大河ドラマNHK-BSで細々と新作が作られる程度。映画でも年に1,2作作られるくらい。
もっとも、旧作がいつでも見れる時代劇チャンネルやBSでも沢山再放送をしていたり、VODでも沢山公開されているので、観ようと思えばいつでも触れることが出来る。
ただ、かつて隆盛を誇った京都太秦の時代劇制作関係者はいなくなり、ネームバリューに寄ったキャスティングで時代劇が分かっていない役者、とにかく視聴率を稼げばいい無理解なプロデューサーが増えた結果、本格的な時代劇が作れなくなった。
この本では、時代劇が作られなくなった背景を時代を追って解説しています。
正直明るい未来のない時代劇ですが、若い俳優(といっても今年44歳になる)でも岡田准一くんとかは、役を通じて武道に興味を持って、今、刀を持たせたら一番似合う俳優かもしれません。
今年の大河ドラマ平安時代なので時代劇って感じでもなく、そもそもNHKに必殺シリーズのようなアウトロー的時代劇は作れるはずもなく。毎週悪役が決まり通りにやられる勧善懲悪ものの時代劇の復活を切に願いますわw

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