岩井俊二監督最新作。
(一応公開中なんでネタバレなしで。)
岩井俊二監督の初長編映画『Love Letter』と対になっていますが、観ていなくても問題ありません。
姉、未咲の法事に実家に帰った裕里(松たか子)は、実家に姉の同窓会案内が来ているのを知り、同窓会会場に姉の死を伝える為に赴く。ところが学年のマドンナ的存在だった姉の死を伝えられなかったばかりに姉と間違われたたまま同窓会に
出席する。そこには、姉に思いを寄せていた小説家、乙坂(福山雅治/高校時代神木隆之介)がいた。乙坂と裕理は、高校時代同じ生物部で裕理は乙坂の事が好きだった。
家に戻ると乙坂からLINEが来ており、プレビュー画面を観てしまった旦那(庵野秀明)は、浮気を疑い、スマホを水没させてしまう。
裕理は、姉の振りをして乙坂と一方通行の文通を始める。ある日、乙坂は昔の資料を元に未咲の実家に返信をする。
実家に祖父母と住んでいる未咲の娘鮎美(広瀬すず/未咲の高校時代と2役)と、裕里の娘香(森七菜/裕里高校時代と2役)は、裕里と同じように未咲を騙って乙坂に返事を書く。異なる2者から送られる不思議な文通が始まる…。
ドラマチックな展開はなく淡々と進むので、好き嫌いは分かれるかもしれません。私は、「打ち上げ花火、下から見るか横から見るか」から岩井俊二作品に魅了されており、映画館で観るのは「花とアリス殺人事件」(2015)以来。前作「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、気が付いたら終わっていました。
今日、カミさんと朝一の上映を観に行ったのですが、もう終わりまじかのせいか観客は15人に満たず、まるで専用シアターの様でしたw
ドローンでの空撮を多用しており、気になったのですが、ドローン視点は、亡くなった未咲なのかも。うがち過ぎ?
映像は、岩井ワールド全開でとても美しい。2人の少女(広瀬すず、森七菜)の可愛さといったら!
松たか子の夫、漫画家という設定があっていたのか、庵野秀明はよかった。「風立ちぬ」より好き。
神木くんは大人になると福山になる?
突っ込みどころはありますが、基本的に岩井俊二作品の空気感は大好きです。
一緒に観に行ったカミさん曰く、
「わたしにとっては戻りたい過去、あなたにとっては”こうあったらよかったのに”という妄想の過去」
…確かにそうなんですけどね(^_^;)。
高校時代に良い思い出なんてないし、そのままだったら戻りたいとは思いません。
好きな人もいたようないなかったようなだし、グループデートすらしたことなかった。
やり直しならしたいかなと思うけど、テストが嫌いだからやっぱりいいかな。
(予告編)
映画『「ラストレター」』予告【2020年1月17日(金)公開】
(エンディングが良かった森七菜「カエルノウタ」)