あてが外れて、喜びが無駄になること、またそのような束の間の喜び。ぬか=糠で、米を精米した時に出るもの。
第89回米アカデミー賞の授賞式で、最多6部門を受賞した「ラ・ラ・ランド」が、作品賞としても発表された。壇上に上がる出演者、スタッフたち。そしてその後、発表は間違いで「ムーンライト」(日本公開4月28日)だったそう。プレゼンターを担当したベテラン俳優のウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイもあ然。
89回もやっていてもこういう間違いはある。まして1度や2度の事で間違いが起きてもある意味仕方がない。アカデミー賞のような大舞台で間違うのって、生死に関わる事ではないけどそれなりに問題です。今回の"間違い"で良かったのは、間違われた「ラ・ラ・ランド」側の対応が大人だったこと。「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー、ホロウィッツ氏は「これは、私から彼らに贈りたい」とオスカー像をバリー・ジェンキンス監督に渡し、固く抱擁。「ラ・ラ・ランド」は最多6部門、「ムーンライト」もマハーシャラ・アリの助演男優賞など3冠となり、互いの健闘をたたえ合った。
対応間違ったらセレモニーそのものがぶち壊しになる今回のハプニング。間違う方も間違われた方も場を読んで大人の対応ができる。これは見習わないとなって思いました。