交渉人という仕事が、ここまで一般的になったのは、『踊る大捜査線』のスピンオフ映画『交渉人 真下正義』によるところが大きいと思う。
この作品初版(新潮社)は2003年だからそれよりもずっと前なのね。
映画では、エディマーフィーの「ネゴシエイター」が97年だから交渉人を主人公にした話がなかったわけではないけど。
コンビニ強盗が、逃亡、病院に籠城して交渉人の登場となる。以降犯人と人質解放に向けての交渉が始まるのだけど、単に交渉術の披露で終わらない。実は…、とこの先は話せない。
決して後味のよいという話ではないけど、悲しいよね、辛いよね、って感じにはなる。
うー話したい、けど話せません。
ご一読お勧めします。
(幻冬舎文庫)