日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「はやぶさ〜Return to the Earth〜」を観る

hee2011-06-07

 今日は診察の日。午後の診察に入ろうとPM半休したら、午後は3時からとのこと。で、時間が空いてしまったので小惑星探査機"はやぶさ"の映画「はやぶさ〜Return to the Earth〜」を観ました。
 1時間ほどの掌編。全編CGで、はやぶさの軌跡をナレーションと音楽で淡々と描写。ナレーションを担当したのは篠田(ウルトラマンタロウ)三郎。低音で落ち着いた声、無駄な抑揚をつけないナレーションはとても心地よいものでした。
 CGもすごくきれい。3D映画ではありませんでいたが、はやぶさと一緒に旅をしているみたい。そうです、冒頭のナレーションであったように「宇宙空間では星は瞬かない」のです。
 出発して1年後、地球の引力を利用したスイングバイ(加速をつけるのと方向を変える)の映像は、まるでパイロットウィングス(ゲーム)ねww。イトカワ発見。イトカワって全長535M、ちょっとしたタンカー程度の大きさ。宇宙の中では針の一穴にも満たない小さな岩の塊。2度のタッチダウン。離陸。着陸時のトラブルでエンジン系統異常。通信途絶。そして自力での回復、スタッフによる地球への誘導再開。
 地球を眼の前にしたはやぶさのすることはただひとつ。試料カプセルの分離。そこで、技術者たちはもう一度はやぶさに地球を見せようと、最後のエネルギーを機体位置変更に使います。本体カメラで地球を撮影後大気圏突入。
カプセルは無事回収され、イトカワのかけらをしっかり持ち帰ってくれました。
 私たちの世代では、アポロ11号もなかなか感動的でしたが、今回のはやぶさの大冒険もすばらしかった。
 この映画は感動押し売りの映画ではありませんでしたので、演出的に盛り上がらせよう、ここで泣かせようなんて小細工は一切ありません。それでもなお、長い旅を終えて、地球を前にカプセルを分離し、大気圏突入の熱で四散していくはやぶさに敬意と感動を禁じ得ませんでした。本物の感動がそこにありました。
 はやぶさはただの小惑星探査機、機械です。「ひとりぼっちで寂しい」こともありませんしミッションを成功させても「やったー」ともいいません。離陸後の故障も「やばいなぁ」とも思いませんし、それを修理しイオンエンジンを復旧した時も「額に汗して」やった訳ではありません。
 でも、そういう風に観ている人多いです。自分もどちらかというとそんな感じ。こういう機械の擬人化って日本人だけのもの?それとも外国の方もなんでしょうかねぇ。
 なので、私の脳内ではこんな感じでした。

 これからはやぶさ関連の映画が続々と公開されるよう。題材はよいのだから是非良い作品に仕上がってほしいです。