首都圏で起きる大地震で、「マグネチュード7クラスが起きる確率は今後30年以内に70%ある」と発表していますが、東京大学地震研究所ではこれを大きく上回る数値を発表。なんと「今後4年で70%」らしい。
4年ってことは、2012-2016。被害は、死者1万1000人、倒壊家屋85万棟。経済的損失は112兆円と国は試算しています。うーーん。昨年の3月11日からもうすぐ1年。地震が起きるのはいい。というか、日本に生まれた以上、それはある程度覚悟している事です。しかしながら、昨年のあの切迫した状況が4年以内に再来するとなると、いろんな事を覚悟せねばなりますまい。
死ぬのも別にいい。どうせいつかは死ぬんだし。でもねぇ、痛いのはやなんだよねぇ。それとその後の生活の混乱。仕事の最中に死ぬのもいやだ。地震起きるなら土日の休みの時で、家族一緒にいる時がいい。後は離れて住む親の心配すればよいだけだし。
幸い家は海に近くなく、高台なので津波の心配はない。崖の造成地でもないので、地盤が土砂崩れに巻き込まれる事はない。真下から突きあげられない限り家そのものが壊れることはないと思う。でも一応心配だから、地震保険には早急に入る事にする。
あと問題は家の中の本だ。数千冊の本の山につぶされて死ぬのは、本望(シャレじゃないよん)だけど、苦しそうだ。やっぱ、BOOKOFFにもう読まない本は売るか…。
映画「日本沈没」(1973版)で、日本の政界の黒幕、渡老人が、奈良の坊主、京都の社会学者、東京の心理学者による「日本民族の将来」という資料を不眠不休でまとめさせたものを、丹波哲郎演じる総理に渡す。
内容は3案あり、1つは、日本民族が一部がどこかの土地で新しく国を作るケース、もうひとつは世界各国に分散し、その国に帰化するケース。そして最後はどこの国にも入れられないケース。
実は更にもう一つの意見書が用意されていて、3人の意見はそこで一致したという。その意見とは「このままなにもせんほうがええ」という意見。1億1千万(当時)の日本人が、このまま日本とともに沈んでしまう事が、日本および日本人には一番いいことだと。
「何もせん方がいい…しかし…」と総理は涙を浮かべる。
あくまでも参考意見として知っておいてほしいという事であるが、一国の宰相としては到底受け入れられる話ではない。しかし思うのです。意外と日本人の中には、この意見に共鳴する人も多いんじゃないかと。
詳しくは、1973版の映画「日本沈没」をご覧ください。2006年版にも確か同じセリフが出てきますが、軽過ぎて全然だめだめです。丹波哲郎総理の演技に刮目。超名作です。
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