日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

24時間テレビ改革私案。

障害者を使った感動ポルノ(主に身体障害者が健常者に同情・感動をもたらすコンテンツとして消費されることを批判的に表した言葉)が番組コンテンツの中心になったのはいつのことだろう。
時間内にメイン会場に着くよう調整しながら、24時間マラソンをやって無理やり感動させる手法が定番になったのはいつからだろう。

第1回の24時間テレビ 「愛は地球を救う」は、そんな番組ではなかった。
メイン司会の”欽ちゃん”は、あの頃飛ぶ鳥を落とす勢いのビックタレントで、日テレとしては彼を司会に据えることで視聴率を盤石なものにしようとした。
そこで欽ちゃんは、ギャラを釣り上げるだけ上げ、その金額は「1億円」だったそうで、その金額で引き受けた欽ちゃんは「そのギャラ、全部チャリティーに回してくれ」と頼んだという。

つまり出演するタレントにそういう気概があったからこそ成功した企画だったのに、今やそれが形骸化して久しい。
その挙句に10年以上に渡り系列局である日本海テレビの経営戦略局長が募金を着服、私用していたとのスキャンダル。

24時間テレビは、丸1日で善意の募金を集める企画としては決して悪くはない。しかしこういった”チャリティ”を冠したものは、主催者をはじめすべて善意で行って意義のあるものになる。

様々な不祥事、不人気をひっくり返すには、以下の通りにするとよいと思う。

1.主催する放送局である「日本テレビ」は会社としての収入はゼロとするが、放送するスタッフ、協力会社には、通常通りの手当を支払う。
だいたい、会社から「チャリティやるからただ働きしろ」とは労使間で言ってはいけない。制作会社にも日テレの規定通りの制作費を支払う。会社としてはチャリティをやるが、その為の支払いは発生するのが当たり前。その上で、スタッフからは絶対に強制でない、あくまでも個人の意思で募金協力をしてもらう。

2.スポンサーからの提供は全て寄付に回す(CMはあり)。
スポンサーからの提供金でタレントを使っているから問題になる。スポンサーからの提供金は全て寄付に回すと宣言する。スポンサーにとってもチャリティ協力は企業のイメージアップにつながる。

3.出演者を送り出す芸能事務所は、寄付として無償対応。タレントには相応のギャラを出すが、原則としてギャラは寄付をするという条件を飲んだタレントしか出さない(社外アナも同様)。
タレントを派遣する芸能事務所もこの番組へのタレント派遣業務については無償で行う。マネージャー他スタッフの手当は芸能事務所が持つ。
タレントも同様に当日日テレから提示されるギャラについては原則寄付扱いとする。
これらもチャリティ協力という名目でタレントや事務所のイメージアップにつながるから、イメージ商売をしている芸能界では損な話ではない。

4.番組プログラムは、ステージでの歌を中心に、見に来た観客は原則無償だが、入口もしくは出口で寄付を募る。
メイン会場でただ募金を集めているだけでは、人(募金)は集まらない。いつもは高額なチケット代を払わないと観れないタレントのライブが無料で観られるというだけで人は集まる。ただし、観客は無理のない範囲で募金に協力する。

5.スタッフ、タレントを休ませるために、生ではないドラマ、アニメを計6時間放送する(製作費は通常通り発生)。その間メイン会場は通常通り寄付を受付る為に、一部タレントを配置する。
24時間のテレビ放送は体力的に厳しい。スタッフ、タレントにも十分な休養時間を設けて元気にチャリティ活動に励めるとよい。好きなタレントに募金を手渡しして「ありがとう」と言ってもらえるのは、ファンとしては嬉しいし想い出に残ります。

6.「感動ポルノ」と呼ばれる無理やりなプログラムは一切しない。
感動を演出する番組は一切廃止する。身体の不自由な人に無理をさせるようなことはしない。

7.同じく無理やり感動させる事を目的とした「マラソン」は行わない。
同じく感動演出の為のマラソンはやめる。どうしてもやるというなら、各地の募金場所に行き、募金に集まった人に感謝を伝える方が、これからも募金しようという気にさせる。勿論車での移動も可。

8.過去の寄付金で制作した「巡回お風呂カー」の利用状況を放送する。
募金をした人は、募金がどのように使われているか見たい。巡回お風呂カーで気持ちよく入浴しているお爺ちゃんおばあちゃんを観ることで、募金したことの”達成感”、いいことしたなという思いを満たすことが出来る。

9.地震被災地への寄付やその他24時間テレビで集まった寄付の使われ方をテレビで放送する。
8と同様。被災地支援はなかなかできない。24時間テレビでの募金がどのように役立ったかを後追い取材できるのはTVプログラムならでは。

10.最終的に集まった寄付額と同額を放送した日本テレビ系列局合計で寄付をする。
ひとりひとりから集めた”浄財”に主催の日本テレビ系列局合計でよいので、同額を上乗せして寄付をする。自分たちの寄付が2倍になることは募金者にとって嬉しいし、募金を継続するモチベーション=番組に対する期待となる。


1日で沢山の募金を集めることが出来るコンテンツというのは、テレビ放送の長い歴史の中でほとんどなく、色々と批判はあるものの47回という実績はやっぱりすごい。
問題は、チャリティの名を借りた単なる”お祭り騒ぎ”だとバレた事。さらに日テレにしても、タレントにしてもチャリティ番組なのにしっかり稼いでるというのが、視聴者から不興を買っている。
しかも募金を着服するなんて言語道断。犯罪なわけです。

今年も、8月31日~9月1日に放送されるそうですが、もしこれまで同様の番組構成だったら、第1回から観ていた私的にはとても残念ですが、もうやめるべきです。

全部できたら凄いと思うけど、1個くらいは真面目に検討してほしいものです。


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