タケノコ採りで遭難の78歳、20日ぶりに救助■8日午前10時頃、岩手県雫石町西根の葛根田(かっこんだ)川上流で、秋田県仙北市角館町、農業鈴木徳夫さん(78)が、沢沿いの岩場に横たわっているのを魚釣りに来ていた男性が見つけ、近くの交番に通報した。■鈴木さんは衰弱しているが、命に別条はない。6月中旬にタケノコ採りに入って遭難し、持参した食べ物を少しずつ食べて、発見されるまでの20日間をしのいだとみられるという。■岩手県警盛岡西署と秋田県警仙北署の発表によると、鈴木さんは6月18日午前3時頃、「乳頭温泉郷の方にタケノコ採りに行く」と家族に告げ、軽トラックで自宅を出た。仙北市田沢湖田沢の山に入ったが、午後になっても戻らないため、家族が110番した。■秋田県防災航空隊によると、鈴木さんが発見されたのは、入山場所から直線距離で5キロほど離れた沢。鈴木さんはブルーシートを体に巻き付け、長靴を枕にして横たわっていた。意識ははっきりしているが、「2回滑落した」といい、足を痛めて歩けない状態だった。持っていたおにぎりやチョコレートを少しずつ食べて、しのいでいたと話しているという。■岩手県から出動要請を受けた秋田県の防災ヘリが8日午後2時25分頃、鈴木さんを救助し、秋田市の病院に搬送した。(読売新聞 7月8日(日)18時5分配信)
いくらなんでもチョコレートとおにぎりだけで20日も生きられるなんてすごい。2006年10月に兵庫県六甲山中で焼き肉のたれを舐めて24日後に救助されたって話もありましたね。この時の遭難者は35歳男性、今回は78歳。確かに基礎代謝量は少ないけど。要は気力なんでしょうね。TVのニュースで言ってたけど、「こんなところで絶対に死ねない、生きて帰る」と鈴木さんは思っていたらしいと娘さんが言ってました。人間ってすごいんだなぁと改めて思った。
そんな話をカミさんとしていて、
「俺もカミさんと子どもたちの為に絶対生き延びてみせる」
と、とりあえず言ってみたら、
「無理無理、だって、きれ〜なお姉さんたちがお花畑に立っておいでおいでしてるんだよ。鼻の下伸ばして振り返りもしないで「あの世サイコー!」とかいってそう。でもそこは三途の川の向こう側で、実はおねーさんたちは全部幻覚で、そこから地獄が始まることも気がつかないんだよね」
と。
・・・おっしゃる通りです。苦しいのとか嫌いで逃げ回ってるけど、結局、より苦しい方をいつも選んでます。